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Rawinala:インドネシア重複障害者と盲ろう者のためのセンター

インドネシアでは、障害児を持つ家族はそれを隠すという傾向があります。これによって、しばしば、障害児は社会的孤立に追いやられています。多くの視覚障害児は、盲学校へいきます。不幸なことに、視覚障害と他の障害を併せ持つ子供はそうではないのです。彼らは、教育することが不可能であるとみなされて、そうした学校には受け入れてもらえないのです。こうしたことがあるため、Rawinalaは、重複障害児の情報を提供するという先駆的事業を担っているのです。

Rawinalaは、NGOです。1973年ジャカルタでジャワ人キリスト教会の人々によって作られました。始めから、Rawinalaは、重複障害があるロービジョンや全盲の子供へのサービスを提供してきました。このセンターによって、たくさんの子供たちが助けられました。さらにセンターは2才から75才の人たちも対象とするようになりました。多様な環境のなかから子供たちはやってきます。能力も様々です。それゆえ、多くの子供たちは、寄宿生です。

初期においては、この領域のプログラムを開発するのに、限られた資源とと知識しかありませんでした。それゆえプログラムの開発は困難でした。我々のスタッフは、子供を相手をするのに、なんの教育的方法や特別な長期の見通しをもっていなかったのです。我々がすべてをうまく出来たのことは、奇跡のようなものです。

CBMがNicola Jean女史と仲間が英国からきたことで、より輝かしい日々が訪れました。彼女は、80年の終わりから90年の中ごろまで我々とともに働きました。彼女は、児童のためと我々のサービスを拡張するための基礎的な方法を授けて行きました。

今日のRawinala

広い幅の能力をもった子供たちが私たちの所にきます。それゆえ、私たちのプログラムを拡張することにしました。それは、早期教育、重複障害、コミュニティーホームの建設、職能訓練プログラム、盲ろう者プログラム、社会的支援です。

1、早期教育

このプログラムは、視覚障害児の家庭との連携でおこないます。対象は0才から6才です。ここでの盲児もしくは弱視児は、単一障害あるいは重複障害です。このプログラムが開発された理由は、各家庭において、児童の教育の機会が不足していることです。子供たちを家庭に戻すと良くないというたくさんのケースがあります。

このプログラムを終えると、Rawinalaの盲ろう児のプログラムか重複障害のプログラム、あるいは、パブリックスクールの統合教育のプログラムに参加するのです。

2、盲ろうプログラム

始め、盲ろう児に以下に働きかけるかということについてなんの考えもなかったにも関わらず、私たちはこの子供たちを集め、指導しなければならなかったのです。私たちは、そうした子供がコミュニケーションの問題がないものとして指導を始めました。それは、不満足なもので、なぜならなんの進歩もみられなかったのです。幸運なことに、Nicola氏が去る前に、彼女は我々に、ボストンのヒルトンパーキンス国際プログラムを紹介したのです。1990年において、私たちは、パーキンスからの支援により特別なプログラムをつくりました。彼らは、ほとんどすべての年に、盲ろう教育スタッフの訓練のため、専門家を送りました。2001年から2002年までの9か月間、パーキンスにおいての教育リーダープログラムに我々のスタッフが招かれたことには、感謝しています。

しだいに、われわれは、こうした子供のユニークであることに気がついていきました。我々は、コミュニケーションのことを第一にとりあげるようになりました。音声と非音声のものと同様にです。こうしたことは、私たちの社会に新たなものを与えました。多くの人たちはコミュニケーションというと話すこと、ととらえていたからです。社会に、異なったコミュニケーションの形を紹介することとなりました。行動は2番目に重要です。子供たちが相応しくない行動をするように助ける必要があります。

両親及び家族は、子供たちの能力や技能を高めるためのパートナーです。私たちは、いくつかの領域の訓練を両親にします。それは、コミュニケーション、サインランゲージ、いかに自立能力を高めるかなどなどです。私たちは、家族が一緒になるようにします。兄弟といっしょになにかするようにしています。

盲ろうの子供はふえています。そして、やってくる子供たちの多くは、Congenital Rubella症候群です。

私たちは今年、新しい学校に移ることに感謝します。それは、インドネシアではじめての盲ろう学校です。幸いなことに、そこで、サービスを良くすることができるのです。

3、視覚障害と重複障害の子供たちの学校

この学校は、視覚障害と他の障害をもつ7才から20才までの人々へのサービスを提供しています。私たちは、Senis International Projectから援助をうけています。これは、ジャカルタでRawinalaスタッフ訓練を提供しています。オランダのセンターでも行っています。これらの支援はとても役に立ちます。なぜなら、かつてのコンサルタントであったCBMが去ってしまったからです。そして、当地では教師の資質を高める機会がないからです。専門性を高める機会は、私たちが子供と関わる仕方に大きな影響を与えました。

この連携は、教師やスタッフの知識やスキルを補うことを助けました。また、プログラムの改善を継続させたのです。この学校での多くのプログラムは、スキルや能力に焦点をあてたものです。私たちは、認識や感覚の改善、運動機能の発達、レジャー、労働といったものに焦点をあてたものを求めています。

4、職業プログラム

このプログラムは20才かそれ以上の生徒に提供されます。雇用や自立生活の準備のためのものです。最大限の自立こそがわれわれのプログラムの目指すところです。なぜなら、インドネシアでは、障害者にはなんの社会保障もないのです。そのため、彼らは、自らの力で生き抜くか、家族に頼るかしかないからです。Rawinalaは、いくつかの小さな産業や施設と連携しそこに雇用の場とするということを試みています。たくさんの障害者が仕事を見いだすことはひとつの国のなかだけでは困難です。しかし、われわれの学生が共同体のなかで有益な役割を果たすことを見いだすことができるということが少しづつ改善されてきています。たとえば、教会音楽家、販売員、庭師、なんでも屋などです。

このプログラムは、学校から地域への移行を提供します。多くの場合、2年から2年半で、生徒のニーズに応じています。

5、コミュニティー・ホーム

視覚障害と他の障害を併せ持ちさらに家族のいない成人障害者は、コミュニティー・ホームで生活します。ここは、スタッフの指導のもとで、彼らは、集団活動のプログラムを持ちます。このプログラムのもっとも大事な点は、家族的雰囲気をつくることです。それで、成人障害者たちは、家族や近所、地域に属しているという感じを味わうことができます。

これらの活動は、彼らの生活の基本的なニーズに基礎をおきます。それは、調理、買い物、園芸、家事、レジャーです。これらの活動の多くにおいて、われわれは、生活の質を高めようとします。彼らを幸せに、地域や家庭に受け入れられるようにします。これら最後の2年間、わたしたちは、よいサービスへむけた改善を行います。私たちが、よいリソースセンターとなり、効果的な支援が行われることを望みます。私たちはインドネシアの他の学校と経験を共有することが必要です。それは、他の島々における多くの子供が、教育や特別なサービスをうけていないからです。我々の夢は、インドネシアの重複障害と盲ろうのためのリソースセンターとなることです。

(三崎吉剛:訳)

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