桜が舞う中、入学式帰りの広場。
あつし(M)/(高揚) いやあ、やっと大学生だ!
なおき(M)/(笑顔) おめでとう。同じ情報システム学科だよね?
ひろと(M)/(好奇心) 二人とも、視覚障害がある学生向けの支援技術に興味ある?
あつし(M)/(真剣) ある! 誰でも使えるシステムを作りたいんだ。
なおき(M)/(相槌) よし、まずはアクセシビリティ勉強会に出てみよう。
ひろと(M)/(情熱) 俺たちで“壁のない”ITを目指そうぜ!
白杖を持つ学生がタブレットで注文するデモ。教授が見守る。
教授(M)/(感心) 音声と触覚フィードバックを組み合わせた注文システム……素晴らしい。
あつし(M)/(謙遜) まだ試作ですが、誰でも迷わず操作できるようにしました。
なおき(M)/(期待) 学食に導入して、実証実験しましょう!
ひろと(M)/(冗談) まずは俺たちが食べ過ぎる実験からだな。
教授(M)/(鼓舞) 卒業研究にしてもいい。社会実装も視野に入れなさい。
あつし(M)/(決意) はい、次は決済フローも完全にバリアフリーに。
深夜のオフィス、蛍光灯だけが光る。
上司(M)/(無機質) あつし君、ログ解析の残業頼む。
あつし(M)/(疲労) ……承知しました。
モニターに映る失敗したアクセスログ。
なおき(M)/(通話・焦り) 起業プラン、先週のVCにまた断られた。
ひろと(M)/(苛立) 資金が尽きる。どうする?
あつし(M)/(奮起) 下積みで得たノウハウを全部突っ込もう。今こそ独立だ!
半年後、ガランとした小さなオフィス。
投資家(F)/(冷淡) マス向けじゃない。マーケットが小さい。
あつし(M)/(悔しさ) アクセシビリティは全員の問題です!
投資家が去る。静寂。
なおき(M)/(落胆) 壁、デカいな……
ひろと(M)/(叱咤) 乗り越えろって言ったのお前だろ?
あつし(M)/(燃焼) 研究室での“壁のないIT”を思い出せ! 自費でもサービスローンチだ!
巨大スクリーンに“UNIVerse Orders 3.0”のロゴ。車椅子利用者や高齢者が笑顔でデモ体験。フラッシュが焚かれる。
司会(Q)/(高揚) グローバルアクセシビリティ大賞の発表です!
司会(Q)/(宣言) 受賞者は——株式会社WallFree、CEO・あつしさん!
轟く拍手。
あつし(M)/(感無量) かつて“マーケットが小さい”と言われました。でも、ユーザーが使えない市場こそ小さいんです!
ひろと(M)/(涙) 壁、ぶっ壊したな……
なおき(M)/(握手) いや、最初から存在しなかったって証明したんだよ。
投資家(F)/(恐縮) …投資、再検討させてください。
あつし(M)/(微笑) 私たちの条件は一つ。壁を作らないこと。
スポットライトが3人を包む。観客席には白杖を掲げる学生の姿。未来へ続く喝采。
桜の風に誓ったコード
壁を越える光のロード
指先たどる点字の海
誰の闇も放さない
キャンバスに描く未来図
触覚が鳴らすシグナル
失敗のログ 夜を裂き
涙でデバッグする
小さな市場と言われても
心は無限のユーザー
資本の扉閉ざされても
夢がAPIになる
白杖掲げる歓声が
世界をコンパイルした
UNIVerse 朝焼けのステージ
壁は変数に変わる
手と手 リンクするたび
自由がフルリリース
アクセスは愛の権利
君もクリックして
暗号の向こう聞こえる声
「使える」だけで笑顔が咲く
教授の言葉 灯にして
夜明けのバグを飛び越えた
VCの冷たさもキャッシュアウトも
僕らのGitは止まらない
リリースノートに刻む願い
アクセシブルな未来Version
世界がレビューを始めたら
Installは君の心で