- [トップページへのリンク](https://www.cs.k.tsukuba-tech.ac.jp/labo/sekita/takeshita/training_alone/) - ファイルへのリンク - [オリジナルwordファイル](220523_1_当事者の苦手スキル.docx) - [このページのmarkdownファイル](t当事者が知覚した苦手スキル220825.md) # 1.当事者が知覚した苦手スキル 事務系職種で働く視覚障害者は、**概念的スキル**と**技術的スキル**が苦手であると感じていました。 ```mermaid flowchart subgraph 技術的スキルとの格闘 オフィス系ソフト 社内外システム end subgraph 概念的スキルとの格闘 読むのに時間がかかる 視点を使えない 順序が見えない end ``` **図1.1 当事者が自覚した苦手スキル**([markdownテキストへのリンク](Fig1_1当事者が自覚した苦手スキル.md)) ## 1.1 概念的スキルとの格闘 当事者は、「**読む**」のに時間がかかり、「**視点**」を使えず、「**順序**」を見ることができません。 - **〈「読む」のに時間がかかる:パッと見ての発言ができない〉** 苦手なことは…。やっぱり、パッと何かを見て、認識して、それについて発言するとかっていうのが、凄く難しいというか、出来ないので。事前に資料を頂いたりとかしていないと、なかなか発言できず、静かな人だなって思われちゃうし(笑)。 - **〈「視点」を使えない:「大きな視点」で考えるのは苦手〉** 物事の本質を見極めるみたいなところが、足りてなかった。業務のポイントを見た時に、どうしてもミクロの視点で物事を見がちだった。「それって結局、どういうこと?」みたいな。本質のマクロ部分をしっかり考えるように言われるんですけど。なかなか自分の中でそれが身に付かないというか。どうしても「大きな視点で」っていうところに苦手意識もあって‥。 - **〈「順序」が見えない:段取りを覚えられない〉** 段取りとかがすごい苦手なので。(略)いついつまでに案内を発送しないと、いついつの日程、どうだからとか、逆算が。(略)できないけどダメだなと思ってるので、それこそ課題かなとは思うんですけど。基本的に苦手ですね。もう、料理作る時とか(笑)。全く覚えれないんですよ。これ前作ったなって料理も、レシピ無いと。どうだったっけ?ってなるんですよ。 ## 1.2 技術的スキルとの格闘 **オフィス系ソフト**と**社内外システム**には、視覚障害特有の使い辛さがあります。 - **〈オフィス系ソフト:知らない間に体裁が崩れる(ワード)〉** ワードの表って、結合されるとわからないところがあったり。ぞんざいに扱ってるとセル増えちゃったりとか。ま、あれは今、JAWSが「最後のセルだ」って言うようになりましたけども。知らない間に体裁崩すってことが。一文字変えたらなんか凄いことになってるとかっていうことが、あり得るので。 - **〈社内外システム:入力位置がわからない(経費処理システム)〉** 大変だったのは、給与控除のシステムに入力したりとかっていう。社内施設で使っている備品だったり、こちらから発注を掛けているので、それは社内システム上に入力するんですけれども。それが、どこに何を記入するだったり、個数だったりとかっていうのが。(拡大機能を使って特定個所を)大っきくしてやっているもので(全体の中での位置がつかめない)。