3つ目の概念は前述の2つと異なり、一般企業/特例子会社とも、上司の観察だけでなく、本人が苦手スキルとして自覚していました。
「複数作業の同時遂行が苦手」 (一般企業)
段取りの取り方、得意じゃなかったんですよ。(略)優先順位の付け方が甘かったり。(略)予定通りに終わらない。1個の業務はやれるけど、マルチタスクになった時に上手く機能しなかった。ちょっとずつ並行して進めなきゃいけないのが、進まなかったり。
「時間と他者の管理が苦手」 (特例子会社)
(時間管理は)得意ではないです。社内の色んな人と話さないと(いけない)段取り調整は得意でないです。
晴眼者もこれが苦手の人が多いのですが、彼らは日常的に視覚的ツールに助けられているのです。
山田さん(在宅勤務)は、米国親会社との連絡係です。
9月の定例会議で、11月初旬の米国側での10周年記念行事に日本現法社長がビデオ出演することが決まりました。
今日(25日の月曜日)課長から、「あれ、そろそろじゃない?」とメールが来たのであわてて確認したところ、先週の月曜に、先方から英文で「11月1日(月)に予定通り実施します。つきましては、字幕付きビデオを木曜までに送って欲しい」というメールが来ていたことを見つけました。
あと2日で、原稿作成・社長日程確保・カメラマン手配・通訳手配をしなければなりません。
どうすればよかったのでしょうか・・・
あなたは、1ヶ月半後の5月の第2週に実施する社内研修会の担当することになりました。
ここでは、担当者のシミュレーションを行います。
以下の表3.1は、シミュレーション結果の例です。
表3.1では、左から右へと向かうにつれて「時間」の経過を表します。
各行は働きかける関係者を表します。ただし1行目は「目的」にして、最終日のセルに概要を明記します。最下行は「自分」とします。
表のセル(欄)は各時点での関係者のタスクを示しています。その合計が「タスク合計」となります。
タスクの最後(下)には、関連する関係者を記入し、想起できるようにします。
タスクが「完了」したときには、セルに斜線(ここでは取り消し線)を引いて表します。
表3.1 講演会のマルチタスクシート(エクセルシートへのリンク)
| タスク 合計 | タスク 未処理数 | 4月1週 | 4月2週 | 4月3週 | 4月4週 | 5月1週 | 5月2週 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目的 | 1 | 講演会 | ||||||
| 講師 | 2 | 1 | 原稿提出、上司へ | |||||
| 役員 | 3 | 2 | 準備確認 | 挨拶 | ||||
| 参加者 | 3 | 3 | 告知、上司へ | 申込期限 | 感想文 | |||
| 上司 | 3 | 3 | 告知文承認 | 講演内容確認 | 修正期限 | |||
| 自分 | 12 | 10 | 参加者へ、上司へ | 講師へ、上司へ | 役員へ、参加者へ、上司へ | 目的へ、役員へ、参加者へ |
ただし、表3.1のエクセルファイルでは、タスク合計とタスク未処理数が結合されて「タスク数」に、4月1週から4週が結合されて「4月」に、、5月1週と2週が結合されて「5月」になった行が1行目にあります。
また、別のシートに練習用の表も入っています。