学科の設備

教室

教室全景

主に学生の使う教室は4教室あります。1年次には教養教育科目が多いため他学科と共通の他の教室を使うケースも多いのですが、学年が進むにつれほぼ学科の教室で授業を受けることになります。各教室には1人1台の専用のコンピュータが用意されています。

コンピュータ

音声環境

スクリーンリーダーは国内で利用者の多いPCトーカーを基本とし、全コンピュータにインストールされ、初期設定で自動起動するようにしています。またNVDAとJAWSもインストールされています。JAWSはサイトライセンスなため一度に利用できる人数に限りがありますが、実用上問題ない数を購入しています。

骨伝導ヘッドフォン

特徴的なのは耳をふさがない骨伝導ヘッドセットを全台分用意している点です。USB接続され、十分な出力を兼ね備えた骨伝導ヘッドセットを用いることで、スクリーンリーダーの音を聞きながら先生の話も同時に聞けます。授業中にノートをとったり電子化されたテキストファイルを読む際に役立っています。もちろん、各自お気に入りのヘッドフォンやイヤフォンを使うのも自由です。実際、自分専用のヘッドフォンを持ってきている学生さんも少なくありません。

点字ディスプレイ

点字ディスプレイ

点字ディスプレイはKGS社製のBT-46を用意しています。音声を用いず点字で教科書を読むこともできます。

画面拡大ソフトウェア

画面を拡大するソフトウェアとしては、希望者のコンピュータにZoomTextをインストールすることで対応しています。また、2画面利用するマルチデスクトップ環境も希望者には構築します。

拡大読書器

拡大読書器

拡大読書器を希望する学生さんの席の脇に設置しています。教室の通路をふさがないよう、拡大読書器ユーザーの席は奥の方にしています。最近の拡大読書器はコンピュータの入力も可能なものがあるため、コンピュータと接続して2画面目として使う場合もあります。

ログインについて

ログイン用カードリーダー

学生証をかざすだけでログインできるカードリーダーを各マシンに装備しています。キーボードの練習をしたいのにパスワードを入れなくてはいけない、といったジレンマの解消に役立っています。ちょっとした工夫としては、カードリーダーの位置を垂直にしている点が挙げられます。以前は上面に配置していましたが、そうすると学生証を置きっぱなしにしてしまう学生さんが後を絶たず、セキュリティ的にも良くない状態でした。ログイン時だけかざせばよいので、最初触れたらしまって欲しいのですが慣れない学生さんたちは置いてそのまま忘れてしまうのです。そこで垂直にカードリーダーを配置しました。こうしてからは置き忘れはなくなりました。ちなみに上面にあるのは指紋認証のための機器です。希望があれば本人の同意をとってサーバーに指紋データを置くこともできます。

キーボード

大きい文字のキーボード

数は全員分はないのですが、黒地に白文字で文字が大きく刻印されたキーボードも用意しています。キーボード操作に不慣れな弱視学生の練習に役立っています。

サーバー環境について

授業マテリアル

授業で用いるデータはサーバーに置いてあり、学生各自のコンピュータのネットワークドライブに割り当てられます。点字化されたデータやテキストデータを点字ディスプレイやスクリーンリーダーで読むことで授業が進められます。墨字教科書も拡大版を用意したりしています。

レポートやテストについて

レポートの提出などもサーバーに接続されたネットワークドライブに保存するだけです。学生個人ごとに割り当てられたドライブにより、クラスメイト同士は見えず、教員とだけやりとりできるドライブが用意されています。大きなファイルを教員とやりとりする際にも使われます。またこれとは別にクラスメイト同士でアクセスできるドライブもあります。自分の作品をクラスメイトに公開したいときなどに役立っているようです。

寄宿舎からもアクセス可能

これらサーバーのリソース(資源)については、寄宿舎からも自由にアクセス可能です。寄宿舎からレポートを提出したり、授業の予習をしたりすることができます。学科からコンピュータの貸し出しも行っているので、自分のコンピュータを持っていない学生でも利用できます。