卒業生からのメッセージ

ジェイリース株式会社勤務
上野裕太さん(平成30年3月卒)

上野裕太さん近影

『感謝の気持ちを忘れずに社会に貢献していきたい』

現在私は、社内研修を行う部署に所属しており、主に新卒社員向けの研修企画、研修レポートの添削(評価)、研修の様子を紹介した社内報記事の作成などを行っています。私は在学中に教職課程を履修していましたが、情報システム学科の講義や演習で得た知識や教育実習の経験が役立っています。

学生時代を思い起こすと、入学した頃はパソコンの知識がほとんどなく、留年せずに卒業できるか心配になるくらいでした。特にプログラミング系の科目では当初は授業について行くだけで大変でした。しかし、先生方が丁寧に指導してくださったおかげで、プログラミングの基礎知識はもちろんのこと、視覚障害者にとって重要なショートカットキーやキーボード操作の工夫などを身につけることができ、無事卒業することができました。さらに、卒業時には学部長表彰をいただくこともできました。全ては、大学の皆様の温かいご指導とご支援の賜物であると思い、大変感謝しております。

就職については当初は就業上の配慮に対する不安がありましたが、配属先の調整、読み上げソフトや各種補助ソフトの導入、オフィスまでの歩行訓練やジョブコーチ支援の手配、同じオフィスビル内の他社の方々への周知など、勤務先の方々に多大なご配慮をいただきました。配属先の決定に際しては、教職課程を履修している点も考慮していただき、希望どおり人事関連の仕事に就くことができました。

現在私が不自由なく働けていることは、勤務先の方々の多大なご支援の賜物であると共に、筑波技術大学で学んだ経験から「このソフトを導入してもらえればこれができる、この点については難しい」ということが適切に伝えられるようになったためであると思います。これからも、支えてくださる全ての方々への感謝の気持ちを忘れずに、社会に貢献していきたいです。


日本電気株式会社(NEC)勤務
川野 静香さん(平成26年卒業)

川野静香さん近影

『夢を形に、周りを見方に』

情報システム学科に入る前、私は鹿児島県の盲学校で三療の資格を取り、病院勤
務をしていました。しかし「事務職に就きたい」という長年の夢を捨てきれず、
大学進学を決めたのです。

入学当時を思い起こすと、初めての寮生活はもちろんのこと、すべてが新鮮でし
た。プログラミングの授業では理解に時間がかかり、課題の提出はいつも最後で
したが、遅くまでご指導くださった先生方には、本当に感謝しています。そんな
大学生活もあっという間に過ぎて、3年生の後半、就職活動の時期がやってきま
した。いくつも会社を周りましたがなかなか内定をもらえず、あきらめて実家に
戻ることを考えていたちょうどその時、今の会社に巡り合うことができました。
現在私は、電機メーカーで総務関係の仕事をしています。
職場では、大学で教わったマクロを少しずつ取り入れながら、エクセルでの労務
管理業務や職場を活性化させるための施策の立案等、日々勉強しながら業務を進
めています。ここで仕事ができるのも、周囲の方々のご協力があるからです。こ
れからは、もっと社会に貢献できるよう、スキルアップに努めて行きたいと思っ
ています。

また、在学中に盲導犬も貸与していただきました。職場でもよきパートナーとし
て活躍しています。パートナーとの会社生活、これからも6本足で歩んでいきます。