情報システム学実験のご紹介
少し昔の話ですが、2018年にカリキュラムが変更されて3年生に実験科目「情報システム学実験1・2」が用意されました。当時の学生さんが3年生になったのは2020年ですので、今年で3年目になります。この科目は担当教員10名のオムニバス形式で実施され、3時間×3週で1テーマを扱います。今回ご紹介するのは「無線マイコンを使ったシステム開発」です。
このテーマでは、1クラスが4チームに分かれ、無線マイコンとスマホ等を使ったオリジナルのシステムを開発します。開発環境やハードウェアについてのレクチャーが終わると、チームに分かれて実験開始。ちなみにこれまでの2年間で作られたシステムは以下のようなものでした。
- スマホで指示ができるおそうじロボ
- 投函されたことをスマホに知らせてくれるメールボックス
- GPSを利用した待ち合わせ支援システム
- 残量お知らせするアルコールディスペンサー
- 投入金額を教えてくれる貯金箱
- 寄宿舎のお風呂に今何人入っているのかスマホで分かるシステム
- ゴミ箱のゴミのたまり具合を知らせるシステム
- スマホでドアノブを開ける装置
実験期間が短いこともあり、残念ながら未完成のものもありましたが、それぞれに到達点まで頑張りました。さて、今年はというと:
- 12Vファンを使った温度調節&モニタリングシステム
- エレベーターが1階にあるかどうかが分かるシステム
- 部屋のライトの自動点灯&モニタリングシステム
- リクエストした曲が再生されるシステム
といったアイディアが出されました。そしてそれぞれのチームは短い期間に実装にトライしました。
特にエレベーターのシステムに関しては「朝、校舎棟に来た時にエレベーターが1階にあれば利用するけど、そうでなければ階段ダッシュ!事前に位置を知るのは重要なんです!」という学生さんならではのニーズをもとにしていました。マイコンの性能的にカメラなどを利用するのは難しいので、「1」の表示の時にのみ点灯するドットを探して、そのドットだけCdSで検出する、という限られたリソースを活用する解決アプローチでした。
写真は、最後のプレゼンが終わってほっとしている各チームの面々です。学生のみなさん、お疲れ様でした。(そして実験は毎週続きます...)