SZKIT(Synchronized Key points Indication Tool)は、マウスカーソル脇に説明文・左右クリック・特殊キーの押し下げをアイコン表示するツールです。

研究の背景

ある日、共同研究者の鈴木拓弥先生から相談が持ち掛けられました。鈴木先生は聴覚障害学生の学ぶ本学の総合デザイン学科でAdobeのIllustratorやPhotoshopなどの使い方を教える授業を担当しています。その際、音声で内容を伝えることができないために苦労されているということでした。

例えば聞こえている健聴学生であれば、「ここでShiftを押しながらドラッグしてください」とか「Alt+クリックです」といった音声での説明を聞きながら画面を見ることができます。しかし、音の情報がないと、画面は単にマウスカーソルが縦横無尽に動いているだけで、いつの間にか図形が出きあがっているというわけです。

支援ツール

それを解決するために、鈴木先生は「マウスカーソルの周辺に説明文の字幕が出てきてカーソルにくっついて動くツールが欲しい」と言うので作り始めました。これが本ツール作成の動機です。

その後、クリックされたボタン、ShiftやCtrl、Altといった特殊キーを表示するグラフィックなどが追加されていきました。

発表論文等