小林@筑波技大/福祉工学やら支援技術やら

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2023年秋振り返りその1

なんだか2ヶ月に1回しか更新できておりません。秋、というよりほぼ夏がずっと続いて一気に冬になったような2023年でしたが、9月末~11月を振り返ってみたいと思います。

バリバラ放送

9月29日金曜日、数日間の撮影に付き合ったEテレのバリバラ、クイズ#ふつうアップデート、が放送されました。春日キャンパスは1年生と松尾先生がメインで出演してくれました。

筑波山登山

2学期の授業が始まる前にDeborah先生と筑波山に登ってきました。神社脇からの御幸ヶ原コース、女体山と男体山を巡ってケーブルカーで下山という形です。唐揚げ屋さんでお昼のお供を買ったら車を停めさせてもらえたので助かりました。ケーブルカーは紅葉シーズン企画?の声優さんの読み聞かせ「ストーリーテラーズ・レールウェイ」も楽しめました。

授業開始

2年生のプレゼンテーション演習や1年生のプログラミング概論・同演習、筑波大のデータサイエンスといった授業がスタートしました。シラバスに書いてあるようにプログラミング概論はpythonから始めています。しかし情報が必修化された今の高2生が入ってくる2025年度には、少し内容を変えなくてはいけないかもしれませんね。昨年、今年と盲学校・視覚特別支援学校さんに数校訪問させて頂いて、プログラミング教育について調べたりしているところです。

インターナショナルスクールからの見学対応

10月6日 金曜日にTsukuba International Schoolの子供たちが春日キャンパス見学に来たので案内しました。授業の様子やキャンパス内の配慮などを体験して頂きました。プレゼン資料はふりがな付日本語と英文を併記したものを用意していましたが、結局英語の方が分かりやすいということになり、子供たちに英語で説明するというあまり経験したことのないスタイルでの案内になりました。

自立支援機器関連の人材育成事業で講師を担当

10月21日 土曜日、知人から依頼されて厚生労働省自立支援機器イノベーション人材育成事業の講師を務めました。1時間ちょっとのオンライン講義です。受講者が大人の方たちということで、事例紹介を多めに組み込みました。配布資料をあえてHTMLとMarkdownで提供するということを試してみました。

春日祭・天龍祭

10月22日 日曜日、コロナ明けで久々のリアル学園祭でした。天気もよかったのでストトリで移動。実は学園祭を経験した学生たちは卒業してしまっているので、在学生は全員始めての学園祭。手探りの中、かなり頑張ってくれたと思います。本学は学生数が少ないうえ、全国から集まって来ていることから、親御さんたちもそんなに参加できるわけではありません。そのような状況を考えると、本当によく実現してくれたと感慨深いものがあります。天久保キャンパスの方も盛況だったようで、風船ギターの企画などはNHKニュースに取り上げられたりしていました。

天文系の話題

視覚障害のある高校生に天文学を教えるプロジェクト、のメンバーである大学院生たちの相談に乗りました。天動説と地動説についての講義をする予定とのこと、模型や感光器などを駆使した面白い教材を作ってくれていました。こちらも勉強になりました。

セントルイス先生ご案内

10月25日 水曜日、産業技術学部の安先生からの依頼で吃音研究がご専門のWest Virginia University名誉教授、セントルイス先生をご案内しました。体育館でのラートやSTTなど興味をもって頂けたご様子でした。

大曽根小学校UD講座

昨年度はオンライン実施だった大曽根小学校でのユニバーサルデザイン講座、今年は10月27日 金曜日に対面で実施しました。毎回小6生が対象の本講座、今年は情報システム学科の3年生の学生さんと、産業情報学科の4年生の学生さん2名のプレゼンに聞き入っていました。つくば市は市立小学校と中学校のコネクションを強くするために「学園制度」が敷かれているのですが「くすのき学園」がかなり前から「大穂学園」になっていたことを最近知りました…

ICC報告会

10月30日 月曜日の放課後に、海外研修報告会を実施しました。私と3年生の宮武さんが訪れたICCと、理学療法学専攻の学生や教員が訪れたアイオワ大学の2つの研修の報告会です。これもコロナ前まで定例だったものが数年開催されていませんでしたが、復活という感じです。

関東甲信越広報セミナー

正式名称が「国立大学協会東京地区及び関東・甲信越地区実践セミナー(広報の部)」というイベントが111日 水曜日に開催されました。25年に1度?の幹事校というお役目で、各大学や組織の広報担当者をお招きするセミナーです。講師にはもと高エネ研、現在は名古屋大にいらっしゃる高橋将太先生をお招きしました。とても面白いお話でした。

そして講演会の後に「交流会」を開催したのですが、かねてより実施したくてウズウズしていた「背中に所属と氏名とひとことを書いたA4くらいのシールを貼るお茶会」を実現しました。名札をのぞき込むのではなく、背後からプロフィールが分かる仕掛けです。広報担当の方々ということで、コミュニケーションが得意であることも良かったのでしょうか、結構盛り上がりました。反省点としては、「男性のスーツはシールがすぐ剥がれる」ことでした…次回機会があればクリップ利用やより粘着力の高いシールの準備などを試したいと思います。

いわゆる「次々{販売|商法}」

最近LINE経由での過量契約トラブルが増えたのか、ここ数日ニュースで耳にする「いわゆる次々販売~」というフレーズ。恥ずかしながらあまりこの単語を認知していなかったので少し検索。

そのまま「次々販売」で調べると平成28年の消費者契約法改正のタイミング、2016-17年頃の法律関係のページが多く当たりました。その前はどうなのかな…と「before:2015/12/31」などを加えて過去に遡ります。2007~8年頃の呉服販売の注意喚起、2002~3年頃の高齢者ターゲットについてのクーリングオフなどのページが出てきました。言葉としては1990年台から(もしくはもっと前から?)あったような気配です。

一方、国民生活センターに絞って「site:kokusei.go.jp」を加えてみると、平成19年の業務実績報告書が最古の様子。サイトリニューアルなどで昔のデータが消失しているのかもしれませんけど。

「次々販売」はそれほどユニークな(固有な)名称ではありませんが、関連してこのような呼称のネーミング、誰がどうやって決めているのかな…と調べているうちに面白い記事も見つけました。
自然消滅した「母さん助けて詐欺」命名の裏事情
ふむふむ。

振り返って自分の「ネーミング」。試作デバイスやシステムに名前をつける機会がこれまでありましたが、失敗したのは1999~2003年頃に手がけたペンで描ける触覚ディスプレイ。「ひっかいたら浮き出る」ということで「電子レーズライタ」としたこともありましたが、ミミズ腫れのイメージからなんとなく、本当になんとなく「MIMIZU」と呼び始めてしまいました。

筐体のカラーが変わる度に「ミミズレッド」「ミミズイエロー」「ミミズブルー」などと戦隊モノっぽく進化してきましたが、国際学会に出す際に「ミミズ腫れ」いやそもそも「ミミズ」自体のイメージが全く良くないことに改めて気づいて絶望しました。Multimedia Interactive…Unit.とか誤魔化すこともできずそのまま「MIMIZU」でSpringerのLNCSに出てしまっているのはかなり反省点です。

8020運動の成果?

先日Webでふと目にした「8020運動による成果」が気になりました。いわゆる「80歳で健康な歯を20本残そう」という有名な「運動」ですが、8020推進財団曰く、「30年前(1989~)には10%以下だった達成者が50%になった」そうです。上記リンク先ページは2016年当時のもので「2022年には60%に」といった内容が書かれています。

私はあまり歯医者さんのお世話になることがないせいか、「8020運動」なるものをまったく意識したことがありません。しかしデータからは確かに80歳周辺の20本残存者数が増えているようです。

8020推進財団のページにもいくつかグラフが掲載されていますが、厚労省のページをウロウロして関係しそうなデータを探してみました。

歯科疾患実態調査:結果の概要」にある「平成28年歯科疾患実態調査」あたりが公式データ?と言えそうです(もう少し新しいのもありそうですが)。このグラフを見ると年齢の階級値毎に見ると6~5年スパンの調査年において確実に増えているというのが分かります。一方で「5年(6年)前の若い階級の層がそのままシフトしてきた」とも読めます。平成28年の80~84歳の45%は、平成5年の60~64歳の50%弱からそんなに落ちていない、というようなことです。世代間の差が大きいのでしょうか。まさにそれこそが8020運動なのかもしれませんが、世代間による歯のケアの常識が変わってきているのか、生活様式や食生活が影響しているのか謎です。フッ素配合歯磨き粉、の影響が大きいような気もしますね。

これらのデータの取得方法も興味があるところです。6278人中3820人、6割が口腔診査受診者で、残り4割が質問用紙だそうです。受診している時点で口腔ケアへの意識が高いとも言えそうですがそうでもないんでしょうか。ついつい「視覚障害者のパソコン利用率を調べるためにインターネット調査をする」というジョークを思い出してしまいました。

大阪天満宮

大阪・埼玉・広島・新潟とほぼ毎週出張続きだった怒涛の9月が終わろうとしています。大阪での用務は民博のISeeeプロジェクト準備と久々の対面シンポジウムでしたが、空き時間に立ち寄った大阪天満宮も印象的でした。言わずと知れた菅原道真を祀る天満宮のひとつです。

ちなみにつくば近辺には大生郷天満宮があり、住み始めてから40年以上、ほぼ毎年年始に訪れています。姉の受験の合格祈願が最初だったかもしれません。そんなわけで旅先の近くに天満宮があるとちょっと興味が沸くのですが、いやはや本当に全国各地にありますね。Wikipediaを見てびっくりです。無宗教、形式的なものだけ行う等々言われる日本人ですが、実在の人物を神格化して祀ることに抵抗がないというのも面白い話です。そしてそういった事実を英語で説明しようとすると何とも知識が不足していることを自覚する毎日…

さて、大阪天満宮には、以前太宰府天満宮にあった博多人形によるジオラマが展示されていました。道真公の一生が分かるようになっているのですが、多分事実であろう文武両道なお話の中にミラクルな逸話が混ざっていたりとこれまた感慨深いものがあります。ほぼ無意識に見ていた「座る牛の像」の意味も改めて知ることができて良かったです。

今回添えた写真2点は、そんな大阪天満宮にあった干支の絵馬が掲げられた休憩場所です。なぜこんなに缶・ボトルのゴミ箱が並んでいるのか不思議なのに加えて、干支のスタート位置が微妙なのも気になりました。ネズミの右側、裏手の一番左側にイノシシが来ます。トラとウサギの間に入口があるんですね。まぁどうでもいいんですけど、個人的にはウサギの位置にネズミが来てほしかったなぁ。

セミとカラスとイタリアと

Lecco風景

ドイツ語でセミはZikadeと言うのですが、以前お世話になっているドイツ人がCicadaのドイツ語は何だっけ…と思い出せずにいるくらい「あまり使わない言葉」だったようです。欧州に関しては、学生引率の関係でコロナ以前は毎年異なる国を訪れていましたが、確かにギリシャ以外に夏にセミの鳴き声を聞いたことがないかもしれません。意外とセミの存在ラインは南なのか…と認識していました。

そんなことが頭の片隅にあったので、この夏に訪れた北イタリアLeccoでセミが鳴いているのを聞いた時には少し驚きました。イタリア語ではcicalaですね。以前からセミが鳴く地域なのか、温暖化の影響なのか少し興味があるところではありますが、周囲に詳しい人がいないので聞けずにいます。

セミの鳴き声を聞きつつ、イタリアでの宿泊場所から大学まで毎日片道1.5kmを歩きました。朝、歩道脇には回収を待つゴミ袋が並んでいます。「これも日本では見ない風景だよな~」と思いながら上を見上げてもカラスはいません。セミはいるけどカラスはいないのか…と全くの専門外の疑問がわいてきます。

カラスはどうやらヨーロッパにも分布しているらしいのですが本当なんでしょうか…。ゴミ袋を歩道に置いて回収する文化とカラスの存在についてどなたか詳しい人いたら教えてください。

F-14

久々に映画館に足を運びました。「Top GunMaverick」、トップガンの続編です。公開直後の週末だったので混んでいるかと思いきや全然そんなことはなく、比較的空いていました。そして何というか観客年齢層が高い…そうか、この映画の対象者はそうなるよねぇ、と妙に納得です。

個人的にはバイクと飛行機が気になるこの映画、バイクの方はきちんと(?)GPz900が疾走するシーンが冒頭にあって、その後はNinja H2が活躍。飛行機というとF-14が最初にセリフの中で出てきて「ふーん」と思っていたらちゃんと可変翼も含めて活躍してくれるというおじさん視聴者へのサービス展開。残り弾数カウンタとか世代的に楽しめる演出がチラホラあって、やはり高年齢層向けの映画です。エンドクレジットに「F-14 advisor」だったかな、そんなセクションがあったのもニヤリとしました。

写真は2010年、ミッドウェイ博物館艦上でのF-14、囲いもなく自由に触れます。Tomcat好きな私は当時パシャパシャ写真を撮ってました。実物展示の博物館はかなり迫力があり、見えない・見えにくい同行者がいても触らせてくれるととても助かります。ここは本当に自由に触れました。

一方で、大きすぎてどこの部分か分かりにくい..のも事実。模型があるともっと説明しやすいですよね、と無理矢理研究の話で締めくくります。

鬼・刃

オブジェクト指向を教える授業で、毎年「ポケモンクラス」を書いて「ポケモンインスタンス」を生成、バトルを実施…という流れで演習していたのですが今年は鬼殺隊クラスと鬼クラスを作ってインスタンスを生成…としてみました。まぁやってることはほぼ変わらないのですが、全体的に学生さんの食いつきは良かったような気がします。とはいえ技やキャラクター名称をハッシュで用意する部分は、漢字が複雑なので音声利用者には余計な苦労をさせたかもしれません。

さて鬼滅と言えば、オフィシャルコラボが各所でまだまだ行われていて、原作が終了しているのに息が長いなぁと感心しています。このゴールデンウィークに出かけた先でも緑と黒の市松模様を散見しました。中にはうまく「鬼」とか「刃」とかだけ書いて、市松模様だけ掲げてキャラクターを全く使わない…というエセコラボもありそうです。このブームはアニメがまだまだ残りがあるので、数年は続くのでしょうか。イナズマイレブン・ダンボール戦機や妖怪ウォッチ等、レベルファイブの手掛けたコンテンツビジネスを思い出しましたが、こちらは映像制作のufotableが軸なので少し趣が異なる印象もあります。

新学期スタート

入居日・入学式・新入生全体オリエンテーション・学科専攻別オリエンテーション、と順調に新春イベントが進んでおります。明日から授業もスタートします。

そんな状況を横目に、ここ数日、久しぶりにVisual Studioを使ってVB案件に取り組んでいます。昨晩はメインマシンに2022を落としてきてインストール。ようやく2019からの切り替えです。.NETも6なのですね…授業の関係もあってpythonばかり触っている間にVSの世界もどんどん変わっていきます。

写真は昨日の帰り道での1枚。高架道からふと見えた桜が気になり、普段通らない道を通って、見えた方向を頼りにたどりついた場所です。溜池の周囲を桜がぐるりと囲んでいました。

春日キャンパスの桜

春日キャンパスの桜

数日前から春日キャンパスの桜も咲き始めました。昨日は「花曇り」でパっとしない天気でしたが、今日は昼頃少し青空が見えました。しかし夕方からの天気予報は雨。あまり散らないと良いのですが。