去る2025年7月19日土曜から21日月曜祝日にかけて、科学へジャンプ・サマーキャンプを実施しました。全国から集まった12名の中高生が参加してくれた同イベントは、2023年の前回同様、ホテル日航さんに宿泊してもらってバスで大学往復というプランでした。大きく進化した点として、NIMS(物質・材料研究機構)の石井真史さんにご協力頂き、NIMSでの化学ワークショップと研究室見学などが実現できたことが挙げられます。
NIMSでのワークショップは本当に素晴らしいものでした。まずリモネンで発泡スチロールが溶けることを筆でのお絵描きと触察で認識します。その後、紙コップに入れたリモネンに発泡スチロール容器を溶かしていき、割り箸の感触で液体になったことを認識します。最後にアルコールで再度スチロールを抽出し、その体積変化を触って確かめます。この体験の前に、石井さんの講義パートもあり、学ぶ要素もしっかりあります。中学生から高校生までそれぞれの知識に合わせて考えることができる楽しいワークショップでした。更に材料の熱伝導率の違いやペルチェ素子を用いた電気と熱の変換体験など、単に事象を楽しむことから、その仕組みを理解するレベルまで幅広い状況の生徒たちを上手に吸収する仕組みに溢れていました。
その他、協賛頂いたインテックさんによるAI体験、前回も実施した触形模型、ペットボトルを使った音の実験、卒業生によるアプリ体験&AIによる小説作成、加速キッチンさんによる宇宙線検出など、様々な科学体験をした12名は、2泊3日という短い期間でしたが、(多分)満足して帰っていった…と思います。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。