この夏2往復目の欧州、8/4-13の10日間イタリア・ローマで開催された視覚障害学生サマーキャンプICCも無事終了。2年生4名+4年生1名の5名の学生を引率して参加してきました。2003年から数えて21年、ICC参加史上最大人数です。
今回は学生同士のコミュニケーションを促進したり語学習得状況の確認などをしたりする目的で、4月から隔週でミーティングをしたりしていたのですが、まぁ何をやったとしても、どの学生さんも現地に行って「準備不足を後悔」します(私も毎年後悔しますが)。全体として本当に彼らは頑張ってくれたと思うのですが、皆現地に行くと「現実を知る」ことになります。学生さんのコメントで特に印象深かったのは「自分の英語が通じない!国内で相手になってくれるネイティブの先生や留学生の方々は、自分たちに合わせてくれていたことを実感した…」というものでした。こういう経験、本当に大事です。それでも本学の学生さんたちは各国の参加者らと積極的にコミュニケーションを取り、友達を増やして帰ってくることができました。

そして全体を通して良くも悪くもイタリア流。昨年のチェコが本当にキッチリ用意周到に進めてくれていただけに、流動的というかフレキシブルというか(^^;、直前までほぼ何も決まらない状況に少しハラハラしました。そのおかげでこちらも旧知の友人や新しい知人らとよく話すことができたので結果オーライですが(…というか色々主張していかないと切り抜けられない状況だったり…)。

ワークショップについては、同行して頂いた障害者基礎教育研究部の嶋先生がディスクゴルフを提案して下さったので、復活させた「Japanese Writing System」との2本立てで挑みました。JWSはカタカナで名前を書くところから始まり、翻訳エンジンや書き順サイトなどを駆使して書道を楽しむワークショップです。書道キットを5人分持っていくのが大変なので、今回は参加者は筆ペンを使うことにしました。

するとこれらがなかなかの人気具合で、8タイムスロット中ディスクゴルフが3回、JWSが4回という盛況状態。連日「午前はディスクゴルフ、午後はJWS」という日が続き、日中の暑さもあいまって毎日ヘトヘトでした。
エクスカーションはローマ近郊のテーマパーク、Magic Landで過ごすというもので、これも2011年のフェラーラでのICCを彷彿とさせます。
最終日のパーティでは例年国別パフォーマンスが行われます。昨年は1名だったこともあり、同じく1名参加のドイツとオーストリアと一緒に寸劇を行ないましたが、今年は5人のまとまった人数だったので「しっかり歌って踊る」ことができました。他の国と比べても本当に素晴らしいステージだったと思います。100人近い外国人の前で歌う経験、なかなか出来ないでしょうから、これも(多分)学生さんたちにとって良い経験になったことと思います。
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