小林@筑波技大/福祉工学やら支援技術やら

カテゴリー: 研究

SIGACI@お台場-2024

12月に入り、恒例の福祉工学ウィーク。2024年12月4日 水曜日と翌5日 木曜日にかけて行われた、お台場産総研のSIGACI(WIT共催)に参加してきました。高齢者セッションの座長を務めつつ、幹事団の先生方などいつものメンバーと顔を合わせて情報交換。水曜のお昼はこれもいつものFood truckでカレーを買って、見晴らしの良いラウンジで食べました。

今年はいつも多くの学生さんの発表をして頂いている芝浦工大の米村先生がご退職ということで、最後にお花をお渡ししました。米村先生これまで本当に有難うございます。(そして当日ご賛同&ご協力頂いた先生方にも感謝です)


エスプレッソ・アメリカーノのカプチーノ。ハートのラテアート。

研究会とはあまり関係ないのですが、比較的早めに終わった初日、夕食前の時間調整のためにテレコムセンタービルのアリーナにあるエスプレッソ・アメリカーノに関係者数名で入りました。入るというより座る、が正しそうですが。ここは電源もあるのでちょっとしたワークスペースに使えます(し、実際夕方に入っているお客さんはほぼノートPC開いてました)。そしてなんとeduroamが入る…今まで全く知りませんでした。シナモンの効いたカフェラテも美味しく、ゆっくりお仕事できました。

科学へジャンプ・イン東京2024

2024年12月1日 日曜日。富山から戻って翌日、科学へジャンプの地域版「イン東京」に参加してきました。昨年は十八番?の「バーコードワークショップ」をやらせて頂きましたが、今年は物質・材料研究機構の石井先生が行なうワークショップのお手伝いです。

テーマはQRコード。その仕組みを全部理解するのはかなり難しい対象ですが、「どれくらい汚されたら読めなくなるのか」を実験する内容でした。まず用意された15㎝四方の立体コピー版QRコードを使って、その形状や位置決めコードなどについて観察・触察します。このQRコードは金属の板にネオジム磁石で貼り付けられています。そしてPCを起動して、バーコードスキャナで読み込み中身を確認します。

次にその立体QRコード上に1cm角や1×2cmの磁石の板を置いて「汚して」行きます。ここで「まとまった領域を隠す場合、かなり耐性がある」とか、「縦方向や横方向など決まった向きに汚しても耐性が高い」などを試して実感してもらいます。途中、読み取り用のレーザーの性質を説明するためにパラメトリックスピーカーを使った反射の実験なども交えながら、位置決めコード(マーカー)のひとつを縦横斜めに読み取れなくすると少ない汚れでも読めなくなることなどを試します。

事前にメールや対面で石井先生と何度かやりとりさせて頂き、準備した本ワークショップ、参加してくれた生徒さんたちの積極性にも助けられて大変盛り上がりました。

黒部市吉田科学館特別展

2004年11月30日 土曜日、雨の富山に出向いて黒部市吉田科学館の特別展「さわる宇宙展」を訪れ、嶺重先生の講演会に参加してきました。当日少し早く着いたのでプラネタリウムも堪能することに。ドラえもんの「宇宙の模型」を鑑賞したのですが、なかなかよく出来ていて、全天周を上手に使ったコンテンツでした。

吉田科学館外観。曇り空。

特別展では主に学芸員の野寺さんが作成された3Dモデルが展示されていました。ロケットや惑星などが並ぶ中、なかなか興味深かったのは「リンゴの重さを比較して、太陽系の惑星の重力を感じる」という展示です。同じ大きさのリンゴの模型が並べられていたのですが、重さのコントロールは単純に密度を変えただけという話が面白かったです。「普通に充填して作ってみたら300グラムくらいになったので、それを基準にして単純にパーセンテージで指定した」ということで、厳密には表面の分とか誤差は出ますが、ほぼ希望通りの重さになったということでした。

嶺重先生のお話のテーマは「ブラックホール」でした。大々的にニュースになった「ブラックホールの画像」を触知できるようにした模型が配られ、参加者へのお土産になっていました。会場には小学生が多かったこともあり、できるだけかみ砕いた説明でしたが、嶺重先生の研究生活半生のご説明の方が興味深かったという印象…(笑)。個人的には「アメリカの肉は硬かった」というフレーズが一番記憶に残っています(失礼)。

二球式プラネタリウム投影機の3Dプリンタ模型。紫色の本体。

3Dモデルに話を戻すと、プラネタリウムの「二球式プラネタリウム(投影機)」のモデルが一番楽しめました。やはり動く/動かせるものが3Dプリンタには向いているんでしょうか。隣に「古いプラネタリウム操作盤」が置いてあったのも良かったです。野寺さんによる「このつまみをひねるとココが動くんです」という説明が、模型なくしては活きてこないので、そういう意味でも「今日イチのコンテンツだ!」と感じた次第。まぁ工学屋が興味をもつネタだったこともありますが、学科の学生を連れて行っても、両方触れるので楽しいのではないかなー、と思いました。


さて、富山といえば海産物。「海老・蟹・蛸・烏賊・貝・鯖」アレルギーの自分としては結構ハードルの高い土地なのですが、せっかくなので「食べられる海産」を食べて帰りたい。魚卵や鯖以外なら食べられるので、お食事処の店頭メニューを見てみるのですが、「蟹いくら丼」「白海老マグロ丼」など私にとって「余計な一品」がついてきます…「フツーのいくら丼にして欲しい…」と呟きながら、テイクアウト系にすべく「ますのすし」を頂きました。

Dagstuhl Seminar 24371

7月オーストリア、8月イタリア、そして3往復目の9月はドイツです。
2024年9月8日から13日にかけてDagstuhl Seminar 24371に参加させて頂きました。

Dagstuhl Seminarとは

検索すると出てきますが、Dagstuhl SeminarとはドイツのLeibniz-Zentrum für Informatik GmbH (LZH)が主催する招待制・宿泊型セミナーです。Organizerが応募した企画が審査されて実施されます。日本のNIIが実施しているShonan Meegingのモデルになっているセミナーになります。

とはいえ、恥ずかしながら生粋のComputer Science出身ではない私は昨年9月にinvitationメールが来るまでDagstuhlのことは「dblpのところ」程度の認識でセミナーのことは知りませんでした。実際、国内での認知度は低いのかもしれません。周囲に「Dagstuhlに行ってきた」と言っても通じるのは経験者くらいなようです。

しかしinvitation letterが届いてから、長らくご一緒させて頂いている新潟大の渡辺哲也さんが2023年6月にInclusive Data Visualizationに参加していた、という話を聞いて、渡りに船、色々聞ける、…と思うと同時に少し笑ってしまいました。20年前のドイツ在外研究員の時も彼の米国滞在の後でしたし、そういうイベントはトレースする運命なのかもしれません。

Invitationの経緯

さて、その有り難いDagstuhlのinvitation、テーマは「Extended Reality Accessibility」です。実は、何故呼んで頂けたのか最初不思議だったのですが、OrganizerやParticipantsリストを見て納得しました。つくば市で2022年に開かれたVRST2022というバーチャルリアリティ系の国際会議に、私はAccessibility担当のOrganizersとして参加していたのですが、そのメンバーが関係していたことで声をかけてもらえたようでした。

まずはタクシー手配から

Dagstuhlのページにも書いてありますが、会場となるSchloss Dagstuhl、あまり交通の便の良いところではありません。最寄り駅から20~30km離れているうえ、タクシーも事前予約しておかないと駅では捕まえられないというお話。しかもドイツ語しかダメだよと脅される文面が出ています。というわけで最初は乗り合わせる相手探しとなります。そのために専用アカウントでログインしてアクセスできるWikiが用意されていて、時期が近づくと自然と皆が予定を書き込んでシェアし始める、という形です。

Turkismuhle駅。

私は少しWikiの書き込みが進んだところで、ひとつ前に書き込んでいたイタリア人とシェアすることにしてタクシー会社にメールして予約したのですが、同時期にDiscordも始まり、travel-plansチャンネルでやりとりが始まります。今回結構な人数(40名ちょっと)なので、すったもんだの末に14人が同じ時間にTurkismuhleに着くことになり、8人乗り×2台が手配された…はずでした。しかし着いてみると1台だけしか迎えに来ておらず、そのタクシーが2往復する羽目に。そこに着くまでの電車も途中で止まって乗り換えさせられたり、Deutsche Bahnらしい道中だったのですが、おかげでその場にいたメンバーと楽しく(?)過ごすことができました。さらに、実は最初にアクセスしたイタリアの方は同時期の違うセミナーだったというオチもついたのでした(何故彼女がWikiに書き込めたのかは謎です)。

Schloss Dagstuhl、その設備や環境

過去に参加した方々が色々レポートしていらっしゃるように、Dagstuhlはルクセンブルクの国境近く、閑静な森の中にあります。宿泊は「Schloss」と呼ばれるいわゆるお城の方と、渡り廊下で接続されたレセプションのある「新館」の両方にあります。

ルームキー登録機

Schloss Dagstuhlに到着すると、まずは事前に聞いていた4桁のコードで解錠して、レセプションへ。専用アカウントと同じアカウントネームとパスワードをドアキーを、登録する機械(右写真)に入力します。NFCのブランクキーをかざすと、部屋番号に対応する鍵情報が書き込まれます。それ以降はカードキーで自分の部屋やエントランスを解錠することができるようになります。

私はSchloss側でしたが、新館の参加者からは羨ましがられたので、参加者的には「当たり」の方なのかもしれません(単なるflatteryかも)。でも多分、新館の方が設備は新しいと思います。ちなみに新館側には広い会議室、図書館、地下にはサウナや卓球台、サッカーゲームなどがあり、Schloss側には小さ目の会議室、music roomと呼ばれるピアノやギターの備えられている部屋、食堂、そして酒盛り部屋?などがあります。music roomを抜けると細い階段を登る特別な宿泊部屋もあったりしますし、教会が併設されていたりもします。下の写真は左がschloss内のmusic room、右が新館のラウンジです。雰囲気の違いが伝わりますでしょうか。

ギターやピアノなどの楽器の置かれたシャンデリアの吊るされたmusic roomと、モダンなデザインの椅子やライブラリに通じる螺旋階段などが見える新館ラウンジ。

シングルの宿泊部屋の設備としては、90cm幅くらいのベッド、机、クローゼット、シャワーとトイレと洗面台。テレビはありません。普段からほとんどテレビは見ませんが出先のホテルではモニター替わりによく使うので、今回「テレビ(モニタ)はないだろうな」と思ってサブモニタを持ってきたのは正解でした。

通信環境はあまり良くはない、とぼやく参加者も多かったのですが、2桁~3桁程度のスピードは出てました。

食事環境

朝食は7時半から、普通の欧州ビュッフェです。日を追うごとに夜が長くなるため(^-^)7時半に来る参加者は減っていきます…。そしてランチは12時、ディナーは18時、間の15時くらいにはケーキタイム、と食事については至れり尽くせりです。また、新館・Schlossどちらにもラウンジ的な場所がありコーヒーマシンが設置されており自由に飲むことができます。

よくDagstuhlセミナーの報告記事を読むと「テーブルにネームタグが置かれてシャッフルされてコミュニケーションを促進する」と書かれていますが、これはどうもそんなに計算されてシャッフルされているわけではなく、キッチンスタッフが適当に(…と言うと失礼ですが)並べているだけのような気がしました。というのも、私は海産物アレルギーがあるので一応Webのリクエストシートに書いておいたのですが、その結果ほぼほぼ毎回同じテーブルにネームタグが置かれて、ベジタリアンで登録しているメンバーと顔を合わせる回数が非常に多かったのです。彼らも「いつもこのテーブルだなぁ」と呟いていました。確証はありませんが、キッチンスタッフが分かりやすいように配慮の必要(そうな)参加者をまとめておくような印象を受けました。

また、ワインやビール、ジュースや水といった「ボトルに入ったもの」は自己申告制で専用の用紙に消費した数を記して行き、チェックアウト時に清算する仕組みです。毎晩毎晩、結構な(お酒の)ボトルが消費されていきます…

参加者の出身

Participantsリストに国名がツーレターで書いてあるのですが、例えばDEだからドイツ人、NZだからニュージーランド人、…とは限りません。当たり前なのですが、あくまで「現在の所属」がそうなだけです。実際に話してみると、生まれや育った国・学位を取った国・今働いている国、がバラバラなメンバーがちらほらいらっしゃいました。色々なお国事情を聞けて面白かったのですが、「ニュージーランドは公式に結婚しなくても子供を産んで育てるのに苦労しない」という話が印象に残っています。

Seminarの内容について

肝心の内容について書いていませんでした…。スケジュールはセミナーページに載っていますが、基本的にいくつかのプレゼンテーションとディスカッションで構成されています。プレゼンテーションはメンバー内の当事者(視覚障害者、車椅子利用者)や非営利組織のEnvisioning Accessのスタッフなどが担当しました。Envisioning Accessは肢体不自由者支援をしているのですが、そのルーツが「介助猿」の飼育や手配、管理等にあるというのがなかなか日本では考えられず興味深かったです。(私が知らなかっただけかもしれません)

議論についてはMiroを利用しつつ、用意された様々なテーマに従ってWorld Cafe形式で進められました。とはいえ、最初のグルーピングだけシールカラーによってランダムに行われたものの、その後は新たなテーマ設定が話し合われて、Miroの投票機能を使って希望するテーマの議論に加わるという形になっていきました。

最初に用意されていたテーマは「Chances of XR for people with accessibility」「Application Areas for People with impairments」「Accessibility for Social interactions」など、20種類に亘ります。

その後、2日目以降は「Non-Visual Interaction in XR」「Accessible Tangible Games」「AI as enabler for XR Accessibility」「Lower Vision Interaction in XR」などで、私はTangible gameのグループにずっと参加していました。

利用ツールは前述のMiroの他、Google Docsや開始前から始められたDiscordなどで、情報共有とディスカッションが延々と続きます。分野的にもコミュニティ的にもアウェーなのでかなり苦労しましたが、色々と勉強になりました。

Demoセッション

何名かが自分のシステムを持ってきて体験してもらうDemoもありました。私は本来AR/VRな人ではないのですが、デバイスとして興味を持ってもらえるかと思いSC-10を無線で動かす「片手点図ディスプレイ」を持参して体験してもらいました。

Oculusを被って赤ちゃんを抱っこするシミュレータというかゲームなどもあり、あやしているうちに床に落としてしまう事故が頻発していました…

Excursion

水曜日の午後にはエクスカーションがあり、希望者はバスでTrierに出向いて、短いガイドツアーに参加しました。何名かはTrierには興味がなかったり自分の仕事を優先させたりしてDagstuhlに残りましたが、その後合流してワイナリーの「Weingut-Weinstube-Restaurant von Nell」に全員で移動し、工場の見学と食事、そしてワインを楽しみました。

Geocaching

メンバーの中にGeocachingを愛する方が数名いらして、食後の散歩・ハイク中に2回ほど見つけていました。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、なかなか凝った仕組みのものが隠されていて、一同楽しんでいました。

Ghost hunt

宝探しと言えば会場内でもQRコードを使ったGhost Huntingが企画されていて、80個以上のGhostを求めてあちこち探し回る参加者の方もいらっしゃいました。最後は壁の案内モニターの角に現れるQRコードGhostを捕まえるため、皆で付き合って我慢強く待つ姿が見られました…


というわけで本当に書ききれない、充実した5日間を過ごしました。帰国してからもDiscordでの議論がじわじわ進んでいます。

R6年度春

今年度の4月もバタバタと過ぎていってしまいました。年度が変わって少し仕事も増えましたが、個人的にショックだったのは大西先生のラジオ英会話の時間が変わってしまって通勤時間に聞けなくなったことでしょうか。半年間滞在されていたデボラ先生も帰国されて、英語に触れる機会が少し減った春でした。代わりというわけではありませんが、欧州研修参加希望の学生さんたちのボキャブラリー増強に付き合ってターゲットやらコーパスやらこねくりまわす毎日です。

重度の視覚障害のある学生さんの場合、晴眼者が行う「見ながら聞く」という学習が難しい場合があります。例えば「知っている単語で聞き取れないだけ」なのか「もともと知らない単語」なのか音だけで判断するのが難しい。さらに、スペルも分かりませんから辞書が引けません。スクリプトが最初から用意されている教材を使うというのももちろん手法としてはありなのですが、それでも「今分からなかった単語」を調べるのにはかなりの労力を要します。見えている人の場合は再生を一時停止して、画面などの文字情報を書きとったり電子辞書やインターネットですぐ調べたり、ということができますが、音だけで学習していると聞き取れなかった/分からなかった部分の特定にも時間がかかってしまうのです。以前、そのあたりをどうにかしようと取り組んだこともあったのですが、今年の卒論学生さんに進めてもらおうかと考えています。

DEIMS2024

少し前になりますが、1セッションだけ座長を依頼されたDEIMSに参加してきました。DEIMSは理数系のアクセシビリティを扱う会議で、科学へジャンプでもお世話になっている鈴木昌和先生や山口雄仁先生たちが主催しているものになります。

DEIMSは、主に視覚障害者のための理数系トピックを扱う研究者たちが一同に会する貴重な機会でもあります。PDFアクセシビリティに関する発表なども興味深かったのですが、数式はやはりTeX表現を使うとか、8点点字による表現とか、色々と情報を得ることができたのが収穫でした。

振り返って日本の状況を考えてみると、多分、中高における数学教育では盲学校さん・視覚特別支援学校さんも含めあまり積極的にコンピュータを使うことがないのではと思います(各生徒個人のコンピュータ環境という意味で)。紙と鉛筆、点字での学習はとても大事ですが、大学に入学して初めてコンピュータで数学教材に触れるとなると、TeXの表現は馴染みがないと思われます。悩ましいところです。

以前、フーリエ変換の教材用ページの数式部分を、TeXで書いていたところ、学生さんに聞いてみると分かりにくいというフィードバックがありました。そこで結局、数式は画像配置にしてAltタグで細かく説明するという方法に変えました。日本語は2バイトコードで「√」「Σ」「∫」などがあり、それなりにスクリーンリーダーでも読みます。晴眼の教員と全盲の学生さんとの間でテキストデータを用いた共通理解がしやすい環境であるともいえます。反面、より高度な数式を扱ったり、学生さん自身が書くという面からはTeXの習得が必須でしょう。高校生が全員数学者を目指すわけではないので(どちらかというととても少数派でしょう)バランスが難しいですね。

さて、DEIMSでは会議終了後、Short Tokyo Tourということで神田明神や明治神宮を歩いて回りました。実は明治神宮に入るのは初めて(多分)で、英語で説明するために色々その場で調べてこれまた勉強になりました…

on cloud nine

あっという間に2024年も8%が終わってしまいました。ハンガリーからの知人を案内したり若者の結婚式に出てみたり、充実していたような、色々詰め込みすぎたような1月でした。

研究では、デフリンピックやオリパラを控えて最近ISeee関連の打ち合わせ・イベントが多くなってきました。デフハンドボール・デフバスケ・ろう自転車など聴覚障害関係のスポーツをメインに、様々なフィールドで試用していく予定です。
また、微力ながら協力させて頂いている佐久間先生・木村先生との歩行関連の共同研究の成果がひとつまとまりました。両先生お疲れ様でした。
学内の共同研究では、鍼灸の志村先生や福島先生のお手伝いをさせて頂いている教材ネットワークの方も、だんだん形になりつつあります。
それからこれまでクラウドサービス系の研究をご一緒させて頂いている鍾先生・森嶋先生・松原先生とは、年明けから新しいものをスタートして実験を進めています。融合知から少し私のフィールドに軸足を移したテーマになりそうです。
肝心の「しゃべるダーツ」の方は陸井君の卒論発表が本日終わり一段落。Deborah先生ご協力のもと、よくまとめてくれました。
その他、多摩美の方の協力案件も進んでいます。

月をまたぐとReviewな2月…が始まりますが、なんとかハッピーな気分で乗り切りたいと願っています。Happyといえば車内で流し聞きしているラジオ英会話、1/18の放送は「幸せに関する表現」でした。その中でI’m on cloud nine、という表現がチラっと出てきたのですがとても印象的で、珍しく記憶に残っています。使える日が来ると良いなぁ。

動画はHappyつながり?…珍しく昼に見えた富士山です。