2004年11月30日 土曜日、雨の富山に出向いて黒部市吉田科学館の特別展「さわる宇宙展」を訪れ、嶺重先生の講演会に参加してきました。当日少し早く着いたのでプラネタリウムも堪能することに。ドラえもんの「宇宙の模型」を鑑賞したのですが、なかなかよく出来ていて、全天周を上手に使ったコンテンツでした。

特別展では主に学芸員の野寺さんが作成された3Dモデルが展示されていました。ロケットや惑星などが並ぶ中、なかなか興味深かったのは「リンゴの重さを比較して、太陽系の惑星の重力を感じる」という展示です。同じ大きさのリンゴの模型が並べられていたのですが、重さのコントロールは単純に密度を変えただけという話が面白かったです。「普通に充填して作ってみたら300グラムくらいになったので、それを基準にして単純にパーセンテージで指定した」ということで、厳密には表面の分とか誤差は出ますが、ほぼ希望通りの重さになったということでした。
嶺重先生のお話のテーマは「ブラックホール」でした。大々的にニュースになった「ブラックホールの画像」を触知できるようにした模型が配られ、参加者へのお土産になっていました。会場には小学生が多かったこともあり、できるだけかみ砕いた説明でしたが、嶺重先生の研究生活半生のご説明の方が興味深かったという印象…(笑)。個人的には「アメリカの肉は硬かった」というフレーズが一番記憶に残っています(失礼)。

3Dモデルに話を戻すと、プラネタリウムの「二球式プラネタリウム(投影機)」のモデルが一番楽しめました。やはり動く/動かせるものが3Dプリンタには向いているんでしょうか。隣に「古いプラネタリウム操作盤」が置いてあったのも良かったです。野寺さんによる「このつまみをひねるとココが動くんです」という説明が、模型なくしては活きてこないので、そういう意味でも「今日イチのコンテンツだ!」と感じた次第。まぁ工学屋が興味をもつネタだったこともありますが、学科の学生を連れて行っても、両方触れるので楽しいのではないかなー、と思いました。
さて、富山といえば海産物。「海老・蟹・蛸・烏賊・貝・鯖」アレルギーの自分としては結構ハードルの高い土地なのですが、せっかくなので「食べられる海産」を食べて帰りたい。魚卵や鯖以外なら食べられるので、お食事処の店頭メニューを見てみるのですが、「蟹いくら丼」「白海老マグロ丼」など私にとって「余計な一品」がついてきます…「フツーのいくら丼にして欲しい…」と呟きながら、テイクアウト系にすべく「ますのすし」を頂きました。