先週末の22日金曜は科学技術週間一般公開でした。2020年はコロナで一回中止にしましたが、2021年は小規模ながら実施、今年も同じように3部屋のみの小規模実施をしました。

私の担当箇所は、(大学で使っていないものを含む)触覚教材の展示です。今年はMicrosoftさんのCode Jumperなども展示しました。写真は例年展示している「点字ブロック」です。と言っても地面に敷いてあるものではなく、点字を自由に構成できる小さなパーツです。

黒い方は直方体が3つに分かれて自由に回転できる仕組みになっています。なかなか説明するのが難しいのですが、3桁のダイヤル錠のような感じで、4面がそれぞれ「左に1点」「右に1点」「2点」「なにもなし」の状態になっています。全ての組み合わせが可能です。点字の2^6=64通り、を表すのに4面^3=64通り、を使っているわけです。

もうひとつのグレーの方は立方体で、6面に4点の突起が施されており、「1点」「斜め2点」「直線2点」「3点」「4点」「なし(ハイフン)」の6面になっています。回転できるので、2^4=16種類全部が表現できます。数字の点字は1245の4点で表現可能なので、この立方体で「数字のメモ」ができることになります。

さてこのブロックなのですが、展示していたら小学校低学年の子が一生懸命「め」の状態にして並べてくれていました。とにかくすごい集中力で感心した次第です。(よ~く見ると「せ」が。…惜しい。)