小林@筑波技大/福祉工学やら支援技術やら

投稿者: M.Kobayashi (4ページ目 (6ページ中))

Magic-Ben MAG1 キーボード交換

分かる人には分かる系タイトルです。

しばらく触れていなかったMagic-Ben MAG1のキーボードがほぼ反応せず、気づけば「t」くらいしか入力できないという壊滅状態に。運よくキーボードが入手できたので交換してみました。

ひょっとすると誰かの役に立つかもしれない…ので記しておきます。既にメーカーは存在しないようですしサポートも何もないと思われますが、作業する場合は自己責任でお願いします。

まずは6本ビスを外して裏ブタを開けます。最初にSIMスロットも抜いておいた方が良いです。続いてヒートシンクを外します。写真に示したビス4本。バッテリーの放熱板?も一緒にくっついてきますのでまとめてremove。とにかくテープが多いので再利用したければ丁寧に剥いでいきます。左にあるバッテリーのコネクタも下側に引く感じで外します。
バッテリーを外したところです既にキーボードのフレキも外れていますね。MAG1のフレキのコネクタは爪を起こして外すタイプが多いです。次の写真で右側のWWANカード(EM7330)を外していますけど、これは外さなくてもバラせるかもしれません。WWANアンテナは1本だけです。抜いておきます。マザボに被ってる黒いシートも剥がします。
とにかくキーボードまで到達すべく、どんどん外して剥いでいきます。LCDのコネクタも爪を起こすタイプです。ファンは平らなビス2本で止まっていますので外します。ファンケーブルも抜いて、ファンを取ります。タッチパッドのコネクタも抜いて、マグネティックセンサかな、左下のセンサもテープを剥がしておきます。ここはテープで押さえられているだけです。
マザボのアップ。WLAN/Bluetoothは3165D2Wです。ここをカバーしていた板、既に外れてしまった写真ですがビス1本で外します。この状態になったら2本のアンテナも抜きます。その右上、指紋センサのコネクタなんですがこれは垂直に持ち上げるだけで外れます。フレキ断線注意です。マザボも適宜ネジ数本で特に問題なく外れます。
マザボをひっくり返したところです。手前にねじれているのはマグネティックセンサ(なのかな)のケーブルです。上に伸びているのは、さっきまで下に出てたタッチパッドのコネクタです。裏側のフレキコネクタは爪を起こすタイプではなくスライドさせるタイプでした。タッチパッドコネクタの右側には使われていないコネクタがあり「JOYCON1」と書かれてました。
右側のサブボードも外していきます。この時にSIMスロット抜いておかないとダメですので注意しましょう。写真はファン下の金属パネルです。この3つの位置のビスを抜いて剥がしますが、この3箇所、キーボードのビス穴につながっているのが後から分かります。
今回一番驚いたポイント、3箇所のメス穴部品です。メス穴の板を取り付けてるだけなんですが、キーボードパーツを抑えているとも言えますしネジ穴をずらしているだけとも言えますし、謎です。精度もイマイチなので手作り感があります。いずれにせよ外さないとキーボード剥がれませんので外します。
ようやくキーボード本体が「見えて」きました。このプレートも粘着テープを丁寧に剥がしていきます。
ようやくご対面です。しかしここで出迎えてくれるのは「30本以上のビス」です。先ほどのファン下パネルを留めていた3本以外のビスを全部、外さなくてはいけません。とりあえず3つの場所を覚えておかなくてはいけないので、油性マジックで印をつけておくと良いでしょう。
…なんとか外し終えました。右側にビスの山が見えます。
キーボード分離成功。タッチパネル画面が見えました。新しいキーボードをつけて、逆の行程で組んでいきます。まずは30本超のビス留めから…

戻す際は、指紋認証とWiFiアンテナ周辺の取り回しや、ファン下プレート>シール>マザボ~サブボ間フレキの順番とかが少しややこしくて数回手戻りしました。間に食事挟んでしまったのもありますが、短期記憶がかなり怪しくなってきてますので途中経過の写真大事ですね。

というわけで無事キーボードが動くようになったMAG1、もう暫く稼働してもらいます。

BLE Notify

GRANBOARDのBLE Notifyについて調べたデータをメモしておきます。

点数半径方向データ
1ダブル32 2E 36 40
1外側32 3E 35 40
1トリプル32 2E 34 40
1内側32 2E 33 40
18ダブル31 2E 36 40
18外側31 2E 35 40
18トリプル31 2E 34 40
18内側31 2E 32 40
4ダブル30 2E 36 40
4外側30 2E 35 40
4トリプル30 2E 33 40
4内側30 2E 31 40

2E3(0010 1110 0011)と40(0100 0000)は固定、1バイト目下位4ビットが場所を表して、3バイト目下位4ビットの数値が大きくなると円の外側に、というようなルールかと予想していましたが、場所によってたまに異なることもあるようで少し複雑です。位置部分が2バイトのものもあります。

内側から外側にかけて数値をペアにして並べると以下のような感じになりました。7点と16点が近い値なのは良いとしても11点と3点や15点と20点、4点と13点などが近い並びなのがよく分かりません。意味があるのかないのか…

点数データペア(内側,トリプル,外側,ダブル)
1300,02,04,45
610,11,13,14
1020,21,22,43
1530,31,32,42
291,90,92,82
17101,100,102,103
371,70,72,84
1961,60,63,85
7111,112,114,86
16110,113,115,116
862,64,65,66
1173,74,75,76
14103,104,105,106
993,94,95,96
1250,53,55,56
551,52,54,46
2033,34,35,36
123,24,25,26
1812,14,15,16
41,3,5,6
Bull40
Outer Bull80

狐と狸

他大学で学んでいる中国の方と韓国の方、お二人を交えてお話していて、「日本では狐と狸はセットなんですが、お二人の国ではやはり違いますよねぇ…」という話題になりました。両国ではこの2つの動物にあまり関連性はないそうで、不思議がられました。

その時は同席した日本人の方々と共に「うどんと蕎麦の話からペア概念が産み付けられているのだろう」という話で落ち着いたわけですが、しばらくして、昔話にも出てくる組み合わせの方が古いのかもしれない、と思ったりしました。狐と狸の化かし合いのお話です。あれはもう化かし合いではなくだまし合いで狸が非道なことをやるのですが(笑)、両動物とも「人をだます」ものとして捉えられるのも、もひょっとしたら日本特有なのかもしれません。関係ありませんが最近は仮面ライダーのモチーフも赤い狐と緑の狸でしたっけ。

ヨーグルト+コショウonパスタ

近所の中東の方からよくお料理を頂くのですが、この日は「今できたばかりだからパスタ持って帰って食べて」と差し出されました。

彼「ちょっとスパイシーだから大丈夫か味見して。」
私「うん、まぁ大丈夫だと思う。ちょっと辛いけど好きな味。」
彼「(ちょっと辛い、という表現に反応して)ヨーグルトかけるから待ってて。」

…で、出てきたものにはヨーグルトと「Black Pepper」がワサワサかかっておりました。「辛さを鎮めたいのか増したいのかよく分からんなぁ」と思いながら受け取り、自宅で楽しみました。パクチーも効いていて異国情緒溢れる美味しさでした。

ヨーグルト+コショウonパスタ、自分の常識を疑って新しい組み合わせを試みる大切さを教わった気がします。いやそんなに大きな話ではありませんけど。

大阪天満宮

大阪・埼玉・広島・新潟とほぼ毎週出張続きだった怒涛の9月が終わろうとしています。大阪での用務は民博のISeeeプロジェクト準備と久々の対面シンポジウムでしたが、空き時間に立ち寄った大阪天満宮も印象的でした。言わずと知れた菅原道真を祀る天満宮のひとつです。

ちなみにつくば近辺には大生郷天満宮があり、住み始めてから40年以上、ほぼ毎年年始に訪れています。姉の受験の合格祈願が最初だったかもしれません。そんなわけで旅先の近くに天満宮があるとちょっと興味が沸くのですが、いやはや本当に全国各地にありますね。Wikipediaを見てびっくりです。無宗教、形式的なものだけ行う等々言われる日本人ですが、実在の人物を神格化して祀ることに抵抗がないというのも面白い話です。そしてそういった事実を英語で説明しようとすると何とも知識が不足していることを自覚する毎日…

さて、大阪天満宮には、以前太宰府天満宮にあった博多人形によるジオラマが展示されていました。道真公の一生が分かるようになっているのですが、多分事実であろう文武両道なお話の中にミラクルな逸話が混ざっていたりとこれまた感慨深いものがあります。ほぼ無意識に見ていた「座る牛の像」の意味も改めて知ることができて良かったです。

今回添えた写真2点は、そんな大阪天満宮にあった干支の絵馬が掲げられた休憩場所です。なぜこんなに缶・ボトルのゴミ箱が並んでいるのか不思議なのに加えて、干支のスタート位置が微妙なのも気になりました。ネズミの右側、裏手の一番左側にイノシシが来ます。トラとウサギの間に入口があるんですね。まぁどうでもいいんですけど、個人的にはウサギの位置にネズミが来てほしかったなぁ。

ikigai

ikigai diagram

この夏はJSPSの短期海外研究者招へい事業にてインドのマドラス・クリスチャン・カレッジからRobinson Thambraj博士をお迎えしています。日々山のようにノートにアイディアを書き溜めているRobinは会うたびに新しいアイディアについて話してくれます。

もちろん研究の話題以外に雑談もするのですが、先日「インドではikigaiが流行っている」と聞いて「?」となりました。「ikigaiですよikigai!」と言われて「生き甲斐」のことだと分かり、検索してびっくり。なるほど2015年ごろから日本の「生き甲斐」の概念は世界に広がっているのですね…

画像検索結果には、what you love / what you are good at / what the world needs / what you can be paid for の4つの円が描かれた図が並びます。 love / good atの重なるところにはpassion、love / the world needsの重なるところにはmission、the world needs / you can be paid forの重なるところにはvocation、you can be paid for / good atの重なるところにはprofession、そして4つの円が重なる場所に「ikigai」となっています。

ikigai diagramやpurpose diagramなどと呼ばれるこの図を含めて、ikigaiがそんなに注目されているとは恥ずかしながら初めて知りました。普段分かって使っているつもりの単語はわざわざ検索しませんものね…

https://www.bbc.com/worklife/article/20170807-ikigai-a-japanese-concept-to-improve-work-and-life

まるっきりこの話題とは関係ありませんがRobin曰く「日本の空の青は濃い。赤道直下のインドとは発色が違う」そうです。「雲の形や影も違うんですよ」とインドっぽい英語でつぶやきながらパシャパシャスマホで空の写真を撮っていました。

つくばちびっ子博士2022

8月24日水曜、つくば市のイベント「ちびっ子博士2022」に大学として参加しました[つくばちびっこ博士2022参加機関情報]。春日キャンパスでは事前にお申込み&抽選にて決定させて頂いた10組の親子の皆さんを対象として、10時・11時・13時・14時の4セッション開催しました。内容的には2種類の体験イベントを20分ずつ、合計40分~45分くらい実施し、間に消毒などの作業を入れるというスタイルです。

私はそのうちのひとつ、触覚教材体験系のイベントを担当しました。科学技術週間や小学生対象のワークショップなどでも行うことがあるのですが、模型や立体コピー、点図について一通り説明した後に、封筒で隠した立体コピーを触ってもらって、「触るだけで形を理解することの難しさ」を体験して頂きます。単に線を触れるようにするだけでは理解が難しく、事前情報や周辺情報、触っている時の解説などが大事ですよね、線などの省略の仕方も重要ですしね、…というお話です。もちろん本学の学生さんの中にも、とても触察技術があり(ある意味勘も良い)人もいたりしますが、基本的には触図を触ってもらう時はできるだけ細かく解説するようにしています。また、だからといって触図が役に立たないという意味ではなくて、何かを説明する時に触図や模型があるととても役立つことも、ちびっ子博士では同時にお伝えするようにしています。

そんな担当イベントですが、最後に立体コピー用紙に「お絵描き」をしてもらってピアフで出力してお土産にしてもらうパートがあります。つくば市のお子さんたちは非常に対応力があり、ある男の子は、受付で渡された50音の点字一覧表がデザインされた下敷きを見ながら自分の描いたキャラクターの脇に点字を添えようとしていました。下敷きには「あ~ん」の点字しか記載されていないので、彼は「か」と点字で描いた後に「伸ばす音(長音)はどう書くんですか?」と質問をしてきました。そして2・4の点だと伝えた後に手元を見ると「カービィ」の可愛い絵が….そう、次に彼が質問してくるのは「ビィ」だと予測できたのです(!)

ご存知の方も多いと思いますが、点字の拗音一覧の中には「ビィ」がありません。「ヴィ」ならありますが「カーヴィ」でも「カービー」でもなく「カービィ」です。なかなかの難問です。

イベントが終わった後に点訳チームに尋ねたところ、「かー濁ひい」というように小文字のィは通常の「イ」で表現するのが妥当ではないかというお答えでした。4・5の小文字符は利用者にあまりなじみがないということや、点字のてびき第4版23ページにあるように「原文で小文字の仮名が長音を表しているときは、長音の表し方に準じて書く」(=つまり、長音を表さない時は長音にしない)というのがその理由ということです。その他、外来語やカタカナ語について改めて学ぶ良い機会になりました。う、を長音で表すことも多い日本の点字は、表音文字と言えますが、「カービィ」の発音はどうなんでしょうね。「カービー」と発音している人が多いような気もしますが、うーん。固有名詞なので表記を重要視するならば「濁ひ小い」になっても良い気もしますけれど…そんなことを気にしなくて良い欧米点字が少し羨ましくなったりしました。

hit the road

先日久々に日本を訪れた知人と都内で待ち合わせた際、メッセンジャで「I also hit the road…」という表現をされました。なかなか自分では使えないイディオムです。次使う機会が来るまで覚えていられると良いのですが…などと考えているうちにJSPS短期で招聘したインド人の先生が来日しました。正に使えそうな機会が訪れたにも関わらず、やはりタイミングを逸してしまいました。身についていないフレーズを使うのは難しいです。

セミとカラスとイタリアと

Lecco風景

ドイツ語でセミはZikadeと言うのですが、以前お世話になっているドイツ人がCicadaのドイツ語は何だっけ…と思い出せずにいるくらい「あまり使わない言葉」だったようです。欧州に関しては、学生引率の関係でコロナ以前は毎年異なる国を訪れていましたが、確かにギリシャ以外に夏にセミの鳴き声を聞いたことがないかもしれません。意外とセミの存在ラインは南なのか…と認識していました。

そんなことが頭の片隅にあったので、この夏に訪れた北イタリアLeccoでセミが鳴いているのを聞いた時には少し驚きました。イタリア語ではcicalaですね。以前からセミが鳴く地域なのか、温暖化の影響なのか少し興味があるところではありますが、周囲に詳しい人がいないので聞けずにいます。

セミの鳴き声を聞きつつ、イタリアでの宿泊場所から大学まで毎日片道1.5kmを歩きました。朝、歩道脇には回収を待つゴミ袋が並んでいます。「これも日本では見ない風景だよな~」と思いながら上を見上げてもカラスはいません。セミはいるけどカラスはいないのか…と全くの専門外の疑問がわいてきます。

カラスはどうやらヨーロッパにも分布しているらしいのですが本当なんでしょうか…。ゴミ袋を歩道に置いて回収する文化とカラスの存在についてどなたか詳しい人いたら教えてください。

モバイルバッテリー対応バックパック

イタリア出張に備えてバックパックを新調しました。というか、古くなったバックパックを昨年いくつか処分したので手持ちがなかったのです。聞くところによるとコロナが少し下火になったことで旅行者が急増し、職員を減らしていた空港が対応しきれずロストバゲッジが増えているとのこと。いつもは機内持ち込みの荷物は小さめにしているのですが、今回は2日分くらいの着替えを持って行った方が良いかなと思ったのもバックパック購入のモチベーションです。

…というわけでネットで人気の3層のものが届きました。

価格の割にポケットも多く便利そうです。そして流行りのUSBコネクタが脇についています。メイン気室にケーブルが出ており、モバイルバッテリーを接続して使います。

しかしコレ、どうなんでしょう。使っている人いるんでしょうか。充電するのならばカバンの中でバッテリーつなげば良いだけですから、わざわざ外にコネクタ出すということは充電しながら利用するというのが想定されているみたいなんですが、うーん。そこまでするならバッテリと同時に持つような。

カフェで脇に置いたカバンからケーブル出して…みたいな絵もネットにあったりしますけど、その場合もバッテリ直付けしますよね。むむ。

唯一使えそうな用途としては、カメラとかセンサとかを外に出して、バックパックの中のコンピュータと接続するウェアラブルシステムに使う、とかですかね…その場合はUSB3以上の高速規格になってて欲しいのですが多分2.0のスピードしか出なさそうなケーブルです。

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