研究目的

2010年のある日,本学の産業技術学部総合デザイン学科で聴覚障害の学生にイラストレータやフォトショップの使い方を教える鈴木拓弥先生から相談が持ちかけられました.学生に説明文を提示するのに,マウスカーソル脇に文字列を表示するソフトウェアを作って欲しいというものでした.そこでカーソル座標にくっついて動くウィンドウだけのシンプルなものをご提供したところ,とても喜んで頂き,そこから発展してマウスクリックやCtrl,Alt,Shiftといった修飾キーも表示するソフトウェアとなっていきました.

基本的には「聴覚障害者にコンピュータ操作を教える人用のツール」です.しかし真面目な話,初心者・高齢者などを対象としたパソコン操作講習にも有効だと思います.そして実は教える側としてはもうひとつメリットがありまして,操作そのものをアマレココのような動画キャプチャソフトを使って記録しておくと,字幕入りのe-learning教材が出来てしまう(!)というおまけが付いてきます(笑 「後から字幕を入れるのはタイヘンだけど,最初から字幕を用意して表示しながら教えたら字幕入りになるじゃん.」ということです.実際,鈴木先生は授業でこれを実践しており,録画データをサーバにアップして学生さんたちに「後で復習しておくように」と伝えるそうです.

なお,お決まりではありますが,「本ソフトウェアを利用した場合のトラブルに対してはいかなる責任も負いません」のでご了解くださいませ~.

ダウンロード

2013年のPEPNetイベント後,長い間放置していたSZKITを年末休みに作り直したバージョンです.鈴木先生の希望仕様がほぼ固まってから全部書き直したので,比較的安定していると思います..NET Framework 4.5が必要です.無変換キーを使う日本語キーボード仕様です(実は私はUSキー派なのでチェックするためわざわざ日本語キーマシンを用意したりしています).

2014年のPEPNet(2014.11.9)で展示していたものもこのバージョンになります.展示ブースにご来場いただいた皆様ありがとうございました.直接USBメモリなどでお渡しできた方も多かったのですが,トラブルを起こしていないことを祈っております.特に「終了できない」という方が多いかもしれません…(汗 同梱説明文にも書いてありますが,無変換+Aを2回繰り返してからESCキーになります.