おもてなしガイドアイコン

関わっている研究分野のひとつに博物館・美術館・水族館等文化施設のアクセシビリティがあります。入口で貸し出してくれる音声案内ガイドの使いやすさなどに興味があるのですが、最近は専用機器ではなくスマホによる音声ガイドも増えてきました。コロナ前、2019年に訪れたアムステルダムのRIJKS MUSEUMでもアプリが用意されていて、魅力的なコンテンツがもりだくさんでした。施設側はコンテンツ管理がサーバで可能、ユーザ側は自分の端末が利用できて衛生的、スクリーンリーダー対応してくれていればとりあえず視覚障害者も使える、とまぁメリットが多いです。

そんな中、とあるミーティングにてヤマハの「おもてなしガイド」を知りました。2015年あたりに実証実験を進めているので結構古くからあるものですが、これまで使ったことがありませんでした。つくば近辺にはスポットがないのですが、京都に行く機会があったら試してみたいと思います。

これは可聴域外の信号をスピーカーから出して、マイクで拾うことで音声・音響情報以外の、でも関連した情報を画面に表示したりできるというものです。しかし公式ページを見ても何をしているのか分かりにくいですね。イメージ先行なのも良いのですが、もう少し技術的に何がポイントなのか書いてくれると、使いどころとか使えないケースとか想像しやすいと思うのですが…。音を聞いて翻訳してくれる、という表現だと音声認識と間違う人がいそうな気がします。

スピーカーで情報を送るということから、同期信号を乗せて字幕のタイミングを合わせる「UDCast」を思い出しました。ちなみにUDCastのサイトはシンクソノラのことがちゃんと書いてあり、分かりやすくなったと思います。以前は「字幕データが送られてくる」と誤解した人もいたようですが、「音に入っているのは同期信号だけですよ、そこがキモです」と技術情報として出ています。

(しかしおもてなしガイドのトップ動画、2015年だとしてもデニムの上下は流石にナイのでは….)