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住居に関するレポート

滞在期間中,一番大事なポイントである住居.今回は大学のゲストハウスの空きがなかったため一般市場の借家に住むこととなった.行く当日まで,戸建の2階だとは思いもよらなかった.

2005.7.12 更新

全体像

住むことになった住宅は,戸建の2階.概観は上記写真.一階には大家さんのご両親が住んでいる.気になる家賃は月600ユーロ.暖房費は別に150ユーロ支払う.また,敷金として2ヶ月分の家賃を払い込む.さらに準備に関するレポートに書いたように仲介業者に135%払う.

間取りは下図のようになっている.左からバルコニー,リビングルーム,真ん中上がベッドルーム,下が子供部屋とバスルーム,右上がダイニングで右下がキッチンになる.

各部屋のつくり

キッチン

キッチンにはオーブンやディッシュウォッシャー,電熱調理器が設置され,お皿・グラス・カトラリーは備え付け.お鍋も大屋さんが追加してくれた.

ダイニング

キッチンに隣接した部屋に丸テーブルと椅子4つのダイニングルーム.

ベッドルーム&子供部屋

真ん中にベッドルームと子供部屋.大きなクローゼット付.ハンガーがたくさん中にあったのは助かった.

バスルーム

バスタブとシャワー,シンク,トイレ,謎の洗い場があるバスルーム.写真には写っていないがバスタブは左側にある.バスタブの存在自体はとても嬉しいが,いつも思うのは日本のような「体の洗い場」がないのは何故?ということ.国内のビジネスホテルなんかでもそうだが,このあたりの「風呂文化の歴史」に詳しい人がいたら教えてもらいたい.それにバスタブにシャワーはついているものの,ホテルにありがちな「カーテン」はない.ううむ,バスタブではかなり慎重にシャワーを使わなくてはいけないぞ.それから,写真一番奥の低いシンク.靴とか洗うんだよ,とSZSのMichael氏は言っていたのだが,実際どうなんだろう?これも洗濯文化に詳しい方のコメント請う.

...後日,SZSのChristoff君に風呂について聞いてみた.「バスタブ?1回位しか使わないなぁ.週に?いやいや,ひと冬に,だよ」「ええ?そうなのか?」「も,勿論シャワーは浴びるよ...(汗)」

また,バスタブの使い方については「リラックスするもの」であって体を洗うためのものではない,ということも話してくれた.バスタブというと,バブル状態で「ふんふん〜」みたいなお姉さん(←謎)を想像するが,あまりアワは流さず風呂から上がるという.「気にならないのか?」の問いには「何故気にする必要がある?」てな答えだった.

ついでにボディソープの話も:こちらでは体を洗う時に「ShowerGel(シャワーゲル)」を使うわけだが,これが泡立ちもしないうえにベトベトして体から離れず,カミさんいわく「何してんだか分からない」という代物.当然全ての製品を試したわけではないが,シャンプーもそんな感じで日本人にはイマイチかと思われる.

リビングルーム

リビングルームにはソファーセットとテレビ,暖炉とテーブルセットが備え付けられている.写真はテーブルセット.写っていないがソファーは手前側にある.この部屋からバルコニーに出られる.

暖房

暖房はいわゆるセントラルヒーティング(パネルヒーター)で,バルブをひねってパネルを暖める.開けっ放しでも良いかもしれないが,やはりもったいないので出かける前にすべて閉じて,帰ってくると居る部屋だけ開ける,という作業を冬場は繰り返す.十分暖かいのだが,輻射熱によるポカポカ感はないので物足りなく感じる時もある.

どこかのサイトに,「ドイツの家は鍵ばっかりで"家具付"じゃなくて"鍵付"だ」と書かれていたが,確かに鍵は多い.クローゼットのドアはすべて鍵がかかる.しかも鍵をかけないとすーっと開いてきてしまうので,いちいち鍵を回さないといけない.

欧州の窓は普通の戸のように横開きで,ノブを逆にひねると縦方向にちょっとだけ開く,というものが多い.日本のようなサッシにはお目にかかったことがない.湿度が低いので日本ほど換気の必要性がないのと,寒いので密閉性が必要なのとでこのようなつくりが多いのだろう.また,このflatは2階なので,天井が斜めの部分があり,そこの窓は回転しながら開くタイプ.ついでに雨戸(と呼ぶのだろうか.窓の外のシャッターみたいなもの)を閉めるには,中からベルトを操作して降ろす.

夏の窓

Karlsruheはドイツでも暑い方なので,夏場は窓を開けることは多い.そして虫も大量発生することがあるそうなので,網戸は欠かせない.この網戸,マジックテープを窓枠に貼って,「網シート」をつけたものである.大家さんに「網戸キット」を渡されて自分で作業したのだが,例えば左右観音開きの窓の場合,右側に網シートを貼ると,そのシートをはがさないと左側の窓は開けられないことになる.ちょっと不便かもしれない.

窓掃除について

こちらの人は窓をキレイにしていると思う.電車は汚いのに,お店や家の窓はとてもキレイだ.そしてこの窓掃除,やってみたカミさんがひと言コメント「簡単〜」.そう,ガバっと室内側に開くので,日本のサッシのように窓枠に腰掛けて半分づつ外側を磨く,というようなことをしなくてもよいのだ.室内にいながらにして裏表両面を思い切り磨くことができるので,かなり窓掃除ストレスが違うらしい.

煙突

前述のリビングルームにある暖炉は,実際に火が入れられるもので,そのため家には煙突がある.この煙突掃除が定期的に必要らしく,2月のとある日,「煙突掃除屋さん」がやってきて掃除をしていった.この掃除屋さん,年始に関するレポート,にある人形とほんとに同じ格好だったらしく,珍しさにカミさんが息子たちと掃除屋さんを並ばせて一緒に写真を撮ったのだが,逆に「Japanには煙突はないのか?」と聞かれてしまった.カミさんは「銭湯にはあるけど」とかえって相手を混乱させる答えをしてしまったらしい.

仲介料について

上にも書いたが,Homecompanyに対して仲介料として135%支払うことになっていた.しかし,実際には更に税金16%が付く.これは予想外.結果,600ユーロ×135%×116%=939.6ユーロ,になるわけだ.トホホ.


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