大学に関するレポート
カールスルーエ大学全般の統計情報や設備についての記述&構内で見かけたヘンな物についての報告.
2005.4.15更新
統計情報
学生数情報
2003年の統計パンフレットからの抜粋.
学部名 | 学科数 | 学生数(2002-2003) |
---|---|---|
Mathematik(数学) | 6 | 630 |
Physik(物理) | 10 | 851 |
Chemie und Biowissenschaften(化学・生物科学) | 10 | 944 |
Geistes- und Sozialwissenschaften(心理学,社会科学) | 7 | 1425 |
Architektur(建築) | 10 | 1352 |
Bauingenieur- Geo- und Umweltwissenschaften(土木・地理・環境科学) | 18 | 1426 |
Maschinenbau(機械) | 18 | 1883 |
Chemieingenieurwesen und Verfahrenstechnik(化学工業・手続き工学?) | 6 | 520 |
Elektrotechnik und Informationstechnik(電子工学・情報工学) | 15 | 1416 |
Infomatik(情報処理) | 9 | 2438 |
Wirtschafswissenschaften(経営工学) | 12 | 3028 |
Studienkolleg(その他の講座) | 288 | |
Gesamt(合計) | 16201 |
設備など
ドアロックシステム
土日や夜間は当然建物のドアはロックされるのだが,スタッフにはカードキーが渡され,休日も利用が可能となる.このカードキー,写真の左上にあるように,ぱっと見うす汚れた(失礼)何の変哲もないプラスチックカードだが,いわゆる非接触カードである.写真の下右側に写っている円筒形のカードリーダにかざすと,「ピッ」という音とLED表示と共に鍵が開く.カードには4桁の数字が印字されており,多分誰が何時に開錠したのか記録されるようになっているのであろう.建物内部も,研究室エリアにはこのカードリーダが設置されており,カードがないと入室できない仕組みである.ちなみに写真の左側にある2つの円錐を組み合わせたような形状のものは灰皿である.建物内は禁煙のようだが,やはりここカールスルーエ大学も喫煙者が非常に多く,皆玄関の外でスパスパ吸っている.
監視カメラ
構内の片隅に,監視カメラが設置されている.写真はSZS近くの交差点.どこが管理しているのかは謎.
時間割
研究室近くのマルチメディア教室のドアの前にその教室での時間割が貼ってあったので覗いてみた.1時間目は朝8時から始まり,13時までの間に3コマ入っている.90分授業の15分休みだろう.午後は14時から19時までまた3コマという構成.覗いた教室-101(最初のマイナスは地下1階という意味)での利用率は高く,月〜金・1〜6の30マトリクス中埋まっていないのは5コマだけだった.83%.
Semesterkolloquium
たまに学科のメールアカウント保持者全員へKolloquiumの案内がある.Kolloquium.個人的にはあまり馴染みのない言葉で,辞書を引いてもコロキウムと出てくるが,その内容から講演会のようなものを想像していた.しかし(2005年)2月11日に行なわれると案内のあった「Semesterkolloquium」はどうやら少し違うようだ.講演内容もユビキタスに関するもので興味があったこともあり,覗いてみた.
結果,これは学科の終業式のようなものだった.写真のように卒業する学生に証書を授けたり,「最も評価の高かった必修科目」のように教官側も表彰されたりする.当然学生側も「トップ10%の成績優秀者」などの名目で表彰される.このように卒業式自体を学科主催でやってしまうあたり,システムの違いを感じた.
Semesterについて
ちなみに,他の大学でもほぼ同様な日程だと思われるが,カールスルーエ大学の2004/2005年度のスケジュールは,冬学期:10/1-3/31(授業は10/18-2/19),夏学期:4/1-9/31(授業は4/11-7/16)となっている.
メンザ(学生食堂)
カード
カールスルーエ大学のメンザ(学生食堂)は,完全に支払いがカード化されている.ジュースの自動販売機も全てカードでの購入になるため,カードがないと何も飲食できない.学生や職員は,上の写真にあるブースでカードに関する手続きなどを行なう.また,ブース脇にあるチャージャーでカードに現金をチャージする.上にある穴にカードを挿入すると,今チャージされている料金が表示され,下にLEDでガイドされるところから紙幣を挿入すると,その料金分追加される仕組み.学生用のカードは最大99ユーロまでためることができるようだ.また,あまり多額のチャージをしないのか,昼食時にはこのチャージャーに列をなし,5ユーロ?ほど入れてから食べる方に並ぶ光景を目にする.
メニュー表示
その日のメニューは,上記ブースのあるホール壁面にある電光掲示板に表示される.日によって全てが揃っていないこともあるが,ライン1からライン7まである.ライン1とライン2は,トレーを受け取るところの手前にゲートがあり,そこにカードを挿すと定額差し引かれる.(全部見たわけではないので多分)ライン3以降は,サラダや飲み物など,人によってアレンジが可能なので最後に清算する.レジにいるおばさんがトレーの中身を見て金額を打ち込み,買う側はカードを機械に挿入するとその分差し引かれるわけだ.
食堂
昼時は写真のようににぎわっている.上記メニュー表示のあるフロアから1階あがる.左の写真はドレッシングバー.数種類のドレッシングを選べる.ポンプとノズルが片側3つづつついていて,皿をノズルの下に置いてレバーを押す.しかし,たま〜に爆発するようで,服を汚す場合もある.
ペットボトルデポジット
カウンターもしくは自動販売機で買ったペットボトルは,写真のデポジット機に入れるとカードにその分の料金が戻ってくる.ペットボトルを適当な穴に入れ,カードを入れて緑のボタンを押すと,蓋が閉まってボトルが消える,という流れだ.何かとデポジットの多いこの国のシステムは,ゴミの回収にとてもよいシステムだと心底思う.日本のゴミ有料化の風潮,もちっと考えて欲しい.
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