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電話に関するレポート

電話はなくても構わないが(おいおい),自宅のインターネット環境はやはり必要.それには電話回線もやっぱり引かなくては.というわけで,自宅の電話とネット環境に関するレポート.

2005.8.22更新 解約手続き追加

みかか

どうやら日本で言うところのNTTがT-Comと書かれるDeutsch Telekomのようだ.(T-comではない)カールスルーエでは,Europaplatzの交差点第一象限にある建物に,Telekomが入っている.T-Punkt(T-ポイントと読む)と呼ばれる.下の写真はその外観.ここで12月20日,契約申込をした.

気になる料金は

パンフレットを読むと,基本的な電話回線プランはT-Net:15.66E/月 で,他に土日にかけ放題のT-Net xxl:24.94E/月 や,決まった時間だけ通話料金が安くなるプランなど,色々ある.また,DSLを使うには,1MのサービスであるT-DSL1000に対しては16.99E,2MのサービスであるT-DSL2000に対しては19.99E必要.(DSLの工事費用として99ユーロちょっとかかる.)

これに加えて,プロバイダ契約も当然必要.他の会社のサービスを使っても当然OKだが,日本のOCNのようにTelekomも自前でT-Onlineと呼ばれるサービスを用意している.

この料金設定は簡単に書くと以下の通り

  • 時間制(Zeit-Tarife)
    • 30時間で9.95E
    • 60時間で16.95E
  • データ量制(Volumen-Tarife)
    • 1500MBまでの通信で9.95E
    • 3000MBまでの通信で16.95E
    • 6000MBまでの通信で24.95E
  • 使い放題(Pauschal-Tarife)
    • T-DSL1000に対応したプランで29.95E
    • T-DSL2000に対応したプランで39.95E
    • T-DSL3000に対応したプランで49.95E

普通にメールやネットサーフィンをゆっくり楽しみたい場合は,1500MBまでのVolumen-Tarifeプランで十分だと思われる.その場合は

  • 月額15.66(回線料金)+16.99(T-DSL1000)+9.95=42.6ユーロ必要.

我が家も最初これにしようと思っていたのだが,実家の両親と自宅とでビデオチャットをするとなると,すぐに1.5Gは超えそうだ.そこで高額だがフラットレートで契約することにした.結果,

  • 15.66+16.99+29.95=62.6E(約9000円)のプランにすることにした.

工事費用も込みで,9ヶ月間で約10万円って感じになる.

支払いについて

1回情報を得に来店した時はクレジットカード払いOK,と言っていたのに,契約時に聞くと銀行振り込みなら大丈夫だがカード払いはダメ,という.まぁ銀行に行く手間だけなのでよしとしよう.もちろんローカル銀行口座を作れば引き落としは可能だが,9ヶ月という微妙な期間なので銀行口座作成は悩むところだ(結局SparKasseに開設:銀行に関するレポート).また,解約に関しては,6日前に来て欲しいと言っていた.逆に開通に必要なのも6営業日らしく,12/20に契約して,開通は28日以降だということだった.年末ギリギリだ.

モデム

モデムはその場で手渡し.スプリッタは郵送で来るそうだ.モデム郵送も可能だが,その場合は郵送料が必要よ,ということなのでその場で受け取った.「下の階でBillして渡す」と言うのでひょっとして値段がついてるのか?と思ったが「0ユーロ」.ドイツでは一般的にレシートが保証書代わり(もしくはレシートと保証書とペアじゃないと無効)なので,とにかくレジを通さないとダメなようだ.このモデムは,レンタルではなく買い取りらしく,解約時にモデムを持ってくるのか,の問いには「売るなり持って帰るなり自由にしていいわよ」とのことだった.持ち帰ったモデムを開けると内容物は,モデム本体,ACアダプタ,黒いイーサケーブル2本,説明書(ドイツ語のみ).下の写真はその内容物とモデム背面.

また,モデムとは別に,ワイヤレスLAN機能付ルータも29ユーロでその場で売っていた.ワイヤードポートは1個で,あとのクライアントはWLANで,というモノらしい.

その他のプロバイダ

勿論そのほかにも安そうなサービスは新聞やWebで見かける.versatelなどはその代表的なもので,2Mbpsのサービスの使い放題プランを39.99ユーロで提供していたりする.ただし,こういった商品は大概24ヶ月契約や12ヶ月契約を前提としているものが多いらしく,今回は見送ることにした.よく読んでいないのでわからないが,IP電話的なサービスもあるかと思われるので,長期滞在する方には向いていると思われる.

開通までの長い道のり

…さて,契約をしたのが12月20日(月).上記文面もその頃に書いた.その後,年末までには全て揃うと思われたが,大晦日までに何の連絡もなし.

1月1日(土)

再度T-Punktを訪れると,なんと以前の入居者が解約していってないので動けない,とのこと.「え?」もうその人は住んでいないことは明らかなのに,何を手間取っているのだろう.しかも「再度その人に連絡をとってみてから」みたいなことを言う.おいおい.大家さんだって住所は知らんって言ってたぞ.それに今住んでるこっちの身はどうなる?

というわけで温和な日本人は渋々融通の利かない会社を後にする.

1月15日(土)

そして待つこと2週間.3度目の訪問.どうやらこの時点で「こっちから動かないと何もしてくれない電話会社」は,ようやく契約を打ち込んだらしく,「1週間後に工事が終わって郵送される」などとのたまう.

1月21日(金)

ようやく電話が開通した旨の郵便通知と,電話連絡がある.しかしADSLについては,なくてもいいCD-ROMと説明書だけが送られてきて,スプリッタはどこにも見当たらない.更に電話の契約は意図しないプランになっていた...ふぅ.

1月24日(月)

昼休みに契約変更の文句を言いに再度出かける.スプリッタのことを聞くと,28日に着くという.それって21日の1週間後じゃないか.結局5週間以上かかっていることになる.しかしこれも本当に着くのかすごく心配だったり.

1月28日(金)

やっぱり届かない.

1月31日(月)

自宅にT-comの人がやってきて何やら作業をしていった,とカミさんから報告あり.しかし主に地下室などを見て行き,何の作業なのかはまったく説明なし.後日大家さんに聞くと,「地震(2004.11頃あったそうだ)の影響の復旧」だったと言う.謎.

2月2日(水)

電話契約変更手続終了の知らせが送られてくる.「あなたの1/31の申し出により2/1から変更」とある.うーむ.T-com側の入力ミスなのにやはり6営業日必要なのか?それとも月末にしか変更できないのだろーか?

2月3日(木)

朝イチでT-Punktへ5度目の訪問.今回はこれまでの経緯を(つたないドイツ語で)紙に書いて乗り込む.「6週間以上待ってる」とも書いてみた.結果,担当者は理解してくれたらしく,データベースをいじくること5分あまり.奥から別の男性が出てきたりして「スプリッタは1/31に発送された」,との回答.

同日昼休み,自宅から「スプリッタが届いた」との電話があった.あぁ〜長かった.申し込み日から数えて45日目にしてよ・う・や・くGET.

2月4日(金)

スプリッタ経由でDSLモデムと30ユーロ弱で買ったルータを接続.何故かルータのDHCPがデフォルトOFFになっていたのでPC側プライベートアドレス指定で設定しなおす.しかしユーザ名とパスを入れてもPPPoEがうまく働かず,WAN側IPが取れない.仕方なく送られてきたCD-ROMの怪しげな接続ソフトを入れて,直接接続を試みる.しかしこのソフト,OSがドイツ語版じゃないとインストールがストップする.(XPだと大丈夫なようだがWin2000は受け付けないようだ.)

2月5日(土)

土曜は10時から営業しているT-Punktへ6度目の訪問.ソフトウェアの件の文句を言うと,ひとつ古いバージョンを郵送するという.「It takes 2 days」むむむ.ついでに「普通の」PPPoEの件も尋ねるが,「私は売るだけの人間なので技術的なことはわからない」と言われた.

その足で大学に寄り,「T-Online PPPoE」で検索するとなんとBSDの日本語解説ページがヒット.自己解決.申込後47日目にしてようやくDSL開通となった.一応結論をメモしておくと,「T-Onlineを普通のPPPoEで接続する場合,ログイン名は"Anschlusskennung,T-Online Nr, Mitbenutzer-Nummerをぜーんぶつなぎ合わせたものであり,更にDSLの場合は@t-online.deを末尾につける」ということであった.ユーザー名が激長!

2月12日(土)

快適ネット生活を送って1週間.忘れた頃に例の「古いバージョン」T-Online4.0が家に届いた.「...って,2日って言ったじゃん」みたいな.もう開通してるからいいようなものの,上記情報がなかったりルータ持ってなかったりしたら,もう1週間かかってたことになる.というわけで,ドイツ社会は辛抱が必要だ.

解約手続き

帰国の迫った8月下旬,久しぶりにT-Punktに足を運び,解約手続きを行なった.解約くらいはスムーズに行ないたいので,自分の住所と電話番号,Kundennummer(お客様番号),解約したい契約「基本音声回線」「DSL」「プロバイダ」の3つをプリントアウトして用意した.前述のように,解約には6営業日かかるといわれていたので,帰国日より早めに行動してみた.解約時に注意するのは,身分証明となるパスポートか免許証を持参することだ.

T-Punktの営業時間は,2005年8月現在,月-金が9:30-20:00,土曜が10:00-18:00となっている.しかし本当にここは待つので,開店時間ジャストに行くことを強くお勧めする.何人フロアに待っていようとも,彼らは急ぐでもなく,要員を増やすでもなく,淡々と仕事を進めていくのだから.(進んでいるのかどうかは別だが)

紙に書いた資料を持参したおかげで,当日の担当者の入力はスムーズに進んだ.解約申請書に住所と名前を書いて,署名をしておしまい.スプリッタやモデムは返さなくても良いということだった.後日,解約した旨の通知が郵送されるようだ.本当に届くのかちょっと心配ではある.


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