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店舗に関するレポート

町で見かける,または利用するお店についてのコメント.

2005.8.11 更新

買い物の仕方全般

基本的事項

欧州での買い物,という話題だとどこでも書かれているのだが,レジでベルトコンベアの上に商品を置くと,それが流れて行ってPOSにかけられる.前の人と区別するためにベルトコンベアの上に棒を横向きに置いたりすることもある.前が大量に買い物をしている場合は置いた方がベター.会計が済んだ商品は,そのまま出口方向にすーっと流され,貯められていくので,支払いが済んだら速やかにそれらを自分のかばんに詰めて去る.この貯める場所はだいたい大きい店ならば,左右2箇所に振り分けられるようになっているので,あまり慌てなくても次の人の商品は別の貯め場所に流されるので大丈夫.ひとつしかない場合は,支払いを済ませておつりを財布に入れていると,次の人の商品が流れてくるのでタイミングが難しい.袋につめながら合計を待ち,お金のやりとりをしてからやり残した数個の商品を入れて去る,というのがスマートだ.よく欧州は「ビニール袋(レジ袋)がないので自分で持っていかなくてはならない」と言われるが,下記のdmなどのコンビニのような店や,大手スーパーなどでは,小さな袋ならこの貯め場所(何て呼ぶんだろう)のところにあって自由に使えるようだ.

野菜の買い方

ジャガイモや玉葱などは2キロや5キロ毎に袋に入って値段がついていたりするが,他の野菜は,1キロいくら,100グラムいくら,という表記がされていてバラで買うことが多い.買いたい場合,野菜売り場にある袋に詰めてレジまで持っていく.するとPOSのレーザーのあたる所が秤になっていて,その場でいくらか計算してくれる.しかし秤がない店舗もある.その時は大概,野菜売り場に秤と値段シール発券機が置いてある.その秤にブツを置いて,該当する野菜の絵のかかれたボタンや壁に貼ってある表に書いてある数字を押すと,値段の記されたシールが出てくるのでそれを貼ってレジまで行くわけだ.結構客を信用してるシステムだよなぁ,と思う.

デポジットシステム

ドイツでは,「預け金」であるデポジットが各所で見られる.ビンやペットボトルなどはよく見るとラベルに15セント,25セント,などと書かれていて,お店に持っていくと換金してもらえる.(日本人がよく買うevianなんかもそう)また,クリスマスマーケットの露店が出るMarktplatzの飲み物屋でも,カップやコップにデポジットが含まれていて,「1.50ユーロ,Pfand0.50ユーロ」と表示があって2ユーロ払って飲んで,コップを返すと50セント戻ってくる.

写真はデパートのカートだが,これも持ち手のところに1ユーロや50セント差し込んで切り離す.他には,図書館や博物館のロッカーもコインを入れるタイプが多い.ロッカーの戸の裏側にコインを入れるタイプのものは,最初どこにお金を入れるのか探してしまう.知っていればどうということはないのだが.

出口に注意

デパート内の店舗などは,入り口にゲートがあって,何も買わないと出にくかったりする場合があるので注意が必要.ただフラフラと立ち寄って物色しにくいのだ.本当に目的のものがなかった場合は,無理矢理レジの横を通るしかない.

休日のお店状況〜パン屋は開いている!

日曜日やクリスマスなどの休日,食堂や観光客相手以外の店は閉店となる.土曜も平日よりは早めに閉まるところが多い.それでも最近は開店時間が長くなったようだ.確かに4年前と比べるとデパートとか長く開いているような気がしないでもない.しかし日曜日は閑散としている.平日は遅いところは8時,早いところは7時,休日は6時くらいが平均閉店時間なようだ.そんな日曜日,必ず開いているのがパン屋さん.しかも結構朝早くから開いている.もし間違って日曜日到着便で来ても,午前中にパン屋に入れば食べる物は得られるだろう.これは多分,発酵とかが人間に都合よく待ってはくれないからだと思う.義兄がパン職人(ほんとは大学の先生)なので後で聞いてみよう.

よく使うお店

miniMAL

Webページ.家からトラムでカールスルーエ側に向かい,6駅目のメッセ前にあるスーパー.食料品&日用品調達のために我が家になくてはならないお店だ.建物は2つあって,片方は飲料専用となっている.デポジットビンの回収は飲料専用建物の方で受け付けている.子供を連れて行くと必ずチョコエッグを買う羽目になる.トラムで反対側に行ってももう一軒あるが,そちらは駅から少し遠いのであまり使わない.

dm

Webページ.dmはマツキヨ,寺島(つくばローカル?)みたいなドラッグストアである.(...と言っても薬は売っていないのだが.ドラッグストアの定義って何?)ソープ系のものやバス・トイレ用品,紅茶やコーヒー等を扱っている.乾き物食料も調達可.しかしペットボトル水を目当てに行くと置いていない場合が多い.ビン入りジュースなどはある.とにかく街を歩くと看板がよく目に付く店で,RheinstettenとKarlsruheの間に大きなホームセンター的な店舗もある.

SCHLECKER

Webページ.dmと同じく日本のドラッグストアのようなお店.家の近くに2軒あるのでカミさんがよく使う.

KARSTADT

Webページ.Marktplatzの西側一本道路を越えた所に位置する百貨店.地下に食料品,刃物類,食器類,布製品,上階に洋服や電気製品,最上階にレストランなどがあり,日本人には分かりやすいフロア構成だと思う.

SATURN

Webページ.Europaplatz,ヨーロッパプラッツにあるPostGaralieというビルの2階と3階(ドイツでは1Fと2F)にある家電屋さん.コンピュータ関連のものも扱っている.場所柄,全体的に値段は高めだと思われるが,こちらの製品をざっと眺めるには便利.

McTec

Europeplatz周辺,PostGaralieを第4象限だとすると,第2象限に位置する電器・パーツ屋.電池ボックスや各種ケーブル,スイッチ類なども扱っている.自宅ルータはここで買った.ノーブランドケーブル等が安い.

Hammer&Helbling

Webページ.KARSTADTの西側,アイス屋さんを挟んであるお店.1階には食器類や刃物類,2階には調理器具と何故か水道用品も置いてある.掃除機のカートリッジもここで買った.ドイツの店の品揃えは以外と予想外だったりする.ブランド刃物は,KARSTADTより安い場合もあるので,両方見比べて買うのが良いと思う.

KIM's Shop(金商会)

KronenplatzとMarktplatzの間,Adlerstr.を南下するとあるアジア食料品店.韓国人の店主らしく,韓国製品に偏ってはいるが,米やラーメン,缶詰系,ふりかけ,醤油,一通りは揃う.

価格等について

ひと月ほど生活してみての感想:ジャガイモと玉葱は安い.(店と品にもよるが,5kgで1ユーロ程度).ちょっと細めだが,ニンジンも安い.あまりに量が多くて使い切る前に悪くしそうな勢いだ.肉も比較的安め.チーズは種類が多く,日本と比べると勿論安いのだが,とんでもなく安い,というわけではない.庶民としては100gで1ユーロ〜2ユーロ位のものをよく買う.高いものとしては,季節柄かブロッコリーだった.1つ4〜5ユーロ.あと,日本で言うところのキュウリは見当たらない.ズッキーニのような大きめのものだけである.これも普通は火を通すのかなぁ,とか思いつつ,カミさんは酢の物を試したりしている(←ちょっと大味).イチゴなどの果物は,季節変動が激しい.味も季節変動が激しい.おいしい時期は短いのである.

また,当然ながら,魚は高い.シャケ2切れで平気で5ユーロ〜7ユーロとかしてしまう.米は質は悪いがそこまで高くはない.食物に関するレポートにも記してあるが1kg2ユーロ〜程度.インスタントラーメンは思ったより安く,一袋で0.6ユーロなど.

値札について

日本では当然,全ての品に値段シールが貼ってあることが多いのだが,ドイツではそこまで徹底されてはいない.(というか,欲しい物に限って値段が貼られていなかったりする.)また,商品が入れられた箱にだけ値札が書かれていることも多く,更にその箱にまったく別の物が紛れ込んでいたりするので,注意を要する.箱といえば,こちらの100円ショップにあたる1ユーロショップでは,同じ商品が入った箱が違う場所に設置されていたり,かなり商品陳列のポリシーがない.まぁ要するに,全体的に日本ほど細かく管理はされていない,という印象である.

特に違いとして面白いのは,ソーセージや肉,チーズなどの値段が1kg単位や100g単位で書かれている点である.外箱や冷蔵エリアの該当区間に「1kgいくら」とだけ書かれており,ソーセージ自体は350gのパックだったりするので,実際にいくらなのかは計算しないと分からない.日本なら,100g単位の値段と共に,結局その品がいくらなのか表示されているものだが,こちらでは(そういう表示がある時もあるが)自分で計算しないと分からないことが多い.

しかし,大きいショッピングセンターに行くと,上の写真のようなお客さん用のPOS端末とでも言うべき「テストカッセ」が用意されていたりもする.これはとても助かる.レーザーの出ているところにバーコードを掲げると,液晶に値段が表示される.ここで音声で読み上げてくれたりすると,お年寄りとかにも便利かもなぁと思ったりするが,それ以前に,子供の目の高さと微妙にマッチしそうでレーザー大丈夫か?と心配になったりもする.クラス的には安全なんだろうけど.

レシートと袋の話

KARSTADTで買い物をするとだいたい袋を渡してくれる.(いらない,と言えばくれない)その時,商品と一緒にレシートを袋の中に入れるのが普通なようだ.(日本だとお釣りの下に敷いて手渡すのが一般的?)このレシート,電気製品などを買った場合には保証書代わりになるので,保証期間内は大事に持っている必要がある.

また,驚いたことにクレジットカードで買い物をした時,全てのナンバーがレシートに刻印されていた(@o@;;).かなりコワいと思う.安い買い物でも,下手にその場に捨てない方が賢明だ.

レシートといえば,こちらは売上税は内税だ.MwSt(Mehrwertsteuer)と書かれた欄に16%の税率で内訳が書かれている.食料品だと7%のようだ.(お菓子は16%だったかな)税率は自治体によって違うのかもしれないが,飲み物は16%なので,食事時,飲み物が高いと感じるのは税率の影響も少しだけある.

トイレについて

子連れでの買い物において,トイレの問題は重大であるが,普通の店ではトイレはまず貸してはくれない.トイレはレストランや博物館で済ませるのが基本だ.dmやSCHLECKERなど,外見が日本のコンビニに似ている店でも同様,お願いしても返事は冷たい.というわけで,本当の基本は「子供はちゃんとトイレに行かせてから出かける」なのだが,そうは言っても出物腫れ物なんとやら,なのでトイレ情報にはアンテナを張っておく必要がある.前置きはこの程度にして,

カールスルーエ中心街のトイレ情報:

  • KARSTADTの4階,レストランエリアの入り口(チップは必須ではなさげだがトレーはある)
  • Saturnの入っているPostGaralie地下1階(無料)
  • PostGaralie前のマクドナルド・利用客用
  • MarktPlatzの地下(有料・公衆)
  • MarktPlatz目の前のホットドッグ屋さんの地下・利用客用
  • MarktPlatz目の前のバーガーキングの地下・利用客用

などである.勿論レストラン内にはあるのでファストフード屋にあるのは当然だが,予め場所を知っておくと少し安心である.

KARSTADTは入り口付近にトレーが置いてあり,そこに数十セントのチップを入れる.しかし見ているとほとんどの人が何も入れずに使っているようだった(逆におつり?を貰って行く人もいたりする).また,カイザーホフ通りなどの大きな通りには円筒形の有料トイレ(上の写真)もあることにはあるのだが,衆人環視の中お金を入れるのがはばかられるのか,使われているのを見たことはない.


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